Hi-STANDARDが伝説に留まらず輝き続けている理由とは?

2017年、18年ぶりのフルアルバム『THE GIFT』を引っ提げ、全国ツアーを行った“ハイスタ”ことHi-STANDARD。“90年代のカリスマ”が、さらなる輝きを増して、今の時代に舞い戻れたのはなぜなのか? カギを握るインディペンデント・レーベル『PIZZA OF DEATH RECORDS』の魅力も併せて解き明かす。

■90年代~活動休止~復活に至る変遷


Hi-STANDARDが伝説に留まらず輝き続けている理由とは?

1999年に独立したPIZZA OF DEATH RECORDSよりリリースしたアルバム『MAKING THE ROAD』がミリオンセラーを獲得、バンド主催フェス『AIR JAM』を千葉マリンスタジアムで開催などなど、自分たちが運営するインディペンデント・レーベルの所属ながら、数々の偉業を達成したHi-STANDARD。もちろん、その活動スタンスだけではなく、“衣装は短パン+Tシャツ”というファッション、“たった3人で奏でる極上のメロディックパンク”という音楽性など、彼らが見せるあらゆる事柄が革新的だった。

2000年に活動休止したことによって、その存在は伝説化していったが、2011年の東日本大震災を機に、3人は再び集結。そこからは『AIR JAM』の開催など、スペシャルな動きを見せていき、2015年に『FAT WRECKED FOR 25 YEARS』をはじめとした仲間の主催イベントに出たあたりから“バンド”らしさを増していく。

そして2016年10月、16年半ぶりとなるシングル『Another Starting Line』を事前告知なしでリリース。さらに17年ぶりとなる東北&新潟を回るショートツアーを経て、2017年の『THE GIFT』リリースと、それに伴う全国ツアーと相成った。

■今の時代の先陣過ぎる先陣を切ったバンド


伝説に留まらず、現実へ3人が舞い戻れたのは、一体なぜなのだろう? ファンの渇望感や愛情、メンバー自身の鍛錬や心持ち、時代を越える音楽性……どれも関わっていると思う。それらに加えて、PIZZA OF DEATH RECORDSのスタンスがカギを握っているような気がしてならない。

「CDが売れない」などといった音楽不況が言われるようになって、もう随分経つ。そんな今、音楽シーンを見渡してみると、優れた楽曲を生み出したり、興味深い活動をしているアーティストは、あらゆることを自分自身でハンドリングしているケースが多い。メジャー、インディに関わらず、だ。思えばハイスタは、その先陣過ぎる先陣を切ったバンドだった。

■“ハイスタの健在”から浮かび上がってくる、大切なこと


ハイスタは、自分たちだけが成功する道を選ばなかった。PIZZA OF DEATH RECORDSや『AIR JAM』にたくさんの仲間を迎え入れただけではなく、(今の状況を予見していたかどうかは定かではないが)まだまだ好景気に浮かれていた90年代後半の音楽シーン全体に刺激を与え、荒れ地を耕すような役割も担った。彼らがそういった道を進んだからこそ、活動休止中も道は途切れることなく、今へと結び付いたのではないだろうか。

自分は動かされるのではなく、動く。周りは蹴落とすのではなく、連れて行く。そういった、どんな時代においても大切なことが、“ハイスタの健在”からは浮かび上がってくるような気がしてならない。

Writer:高橋美穂
(提供:ヨムミル!Online)

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