俳優・斎藤工が、野性爆弾くっきーのプロデュースにより「匿名&覆面」で芸人を目指す『MASKMEN』(テレビ東京系)。

いちおうテレ東の「ドラマ25」の枠なのであるが、ドラマなのかドキュメンタリーなのか、その境界は曖昧だ。筋書きが整っているようで、舞台に立つ斎藤工の所作と客席のリアクションは本物。前回の第7話では、斎藤工の口から「R-1ぐらんぷり挑戦」が告げられた。本物の賞レースにMASKMENが挑む。第8話のタイトルは「集結」。
「MASKMEN」ノンスタ石田合流「もつ鍋くっきー」をチェーン展開せよ8話
イラスト/まつもとりえこ

くっきー「自分は“もつ”だ」


念のためのおさらいだが、『R-1ぐらんぷり』はピン芸人日本一を決める大会である。2018年大会では史上最多となる3785名がエントリー。3月6日に決勝が行われ、ほぼ全盲の漫談家・濱田祐太郎が優勝を果たした。

一方、『MASKMEN』の中の時間軸は2017年12月下旬。『R-1ぐらんぷり2018』の一回戦が行われていた時期である。斎藤工がR-1に挑戦しようとしているのは、この一回戦からだ。

これまで、斎藤工はくっきーが作った「人印(ピットイン)」というキャラクターで舞台に立っていた。ただ、人印はくっきーの世界観が強すぎて、女性や子どもには怖がられてしまう。そこで斎藤工は「新しいマスク芸人」でR-1に挑戦することにし、中国雑技「変面」をヒントにした「顔大喜利」のアイデアを出した。

このアイデアをベースにくっきーがネタを作る……のだが、なかなか筆が進まない。斎藤工を再びスベらせるわけにはいかないし、かといって簡単に世界観を崩すこともできない。そういえば人印が誕生したとき、くっきーは「斎藤工のかっこいい部分を取っ払え」と指導していた。時は流れ、今はくっきーが自身の世界観を取っ払うことを求められている。