Charaの生誕50周年を記念したスペシャルライブ

Charaは作詞作曲を自ら行うシンガーソングライターだが、決してたった一人で曲を作っているわけではない。彼女が新しいメロディを口ずさむ瞬間は一人かもしれないが、彼女の内なる声から生み出された楽曲の根底には必ず、恋した人、愛している人の存在がある。自身の生誕50年を記念したスペシャルライブ『Shut Up and Kiss Me! Chara's 50th Birthday Blitz』は、Charaの歌はCharaと愛する人達の間に生まれたものなのだと実感できるライブだった。
Charaの生誕50周年を記念したスペシャルライブ
(C)Tomokazu Yamada


■初めての失恋がデビューのきっかけに

開演前のフロアにグッドミュージックを提供していたDJ MITSU THE BEATSがジャコ・パストリアスの『ハッピー・バースデイ』を流すと、二人のセクシーな女性ダンサーに続き、歴代の“オーロラバンド”のメンバーが集結した12人編成のスペシャルバンドが登壇した。ホーン隊が3人にコーラスも3人。赤坂に君臨した伝説のナイトクラブ、ニューラテンクォーターを思わせるきらびやかなステージにCharaはポップアップで登場し、初めて失恋した19歳の時に「作ったのではなく、出てきた」という『Violet Blue』を1フレーズだけ歌唱。それまではアマチュアバンドのキーボードを担当していた彼女が初めて自分で歌った楽曲で、この曲をレコード会社のスタッフが気に入ったことでデビューが決まった。そんなデビューのきっかけとなった楽曲からのマジックのような早着替えを持ってショウはスタートした。
Charaの生誕50周年を記念したスペシャルライブ
(C)Tomokazu Yamada


■少女の憧れや理想を歌っていた独身時代

観客からの「ハッピーバースデー!」という呼びかけに、Charaは「やめてよ。泣いちゃうじゃん」と照れながらも、「いろんな恋のうたを歌ってきたね。次に歌いたい曲はあの男の歌ですね。あの時は辛かったけど、今は全然優しい気持ちで歌える。恋をしたおかげでいろんな曲ができたね。あとは、子供達やお友達、それに、みんなが支えてくれたおかげです」と感謝の気持ちを伝え、盲目の恋をテーマにした『恋は目を閉じて』をエモーショナルに歌い上げた。この曲は14年に及んだ結婚生活を終える頃に生まれた曲。ライブの前半に歌った『Sweet』や『いや』、デビューシングル『Heaven』は独身の頃の曲で、まだ見ぬ真実の愛への憧れが“私”視点で書かれていた。

Charaの生誕50周年を記念したスペシャルライブ
(C)Tomokazu Yamada


■無償の愛を知り、“私”から“私たち”に変化

「二人目が生まれた時に遺書みたいに作った曲です」と説明した『大切をきずくもの』を歌い終えると、「私に一番影響を与えてくれるアーティストが歌ってくれるっていうので呼んでます。母ちゃん、休んでますね」と語り、18歳になった長男のHIMIが登場。カナダの新鋭R&Bシンガー、ダニエル・シーザー『We Find Love』をカバーした。HIMIは自分が持ち運んだ椅子に座っている母親を見つめながら歌い、「ハッピーバースデー」と呟いた。さらに、Charaの50歳の誕生日の当日である13日公演では、モデルに続き、女優としての道を歩み始めた長女SUMIREがサプライズで登壇し、花束を贈呈。Charaが「世界一の幸せ者だ。いい日だね、今日」と呟きながらバースデーケーキの火を吹き消すと、場内からは温かい拍手が沸き起こった。また、YEN TOWN BAND『上海ベイベ』の歌唱前には、「今日、小林武史(バンドメンバー兼プロデューサー)兄ちゃん来てる? こういう形で聴くのは初めてだろうね」と関係者席に語りかけるシーンもあった。

Charaの生誕50周年を記念したスペシャルライブ
(C)Tomokazu Yamada


■恋をして、そして、生まれた、あいのうた

アンコールでは芸人の椿鬼奴が、「Charaさんのイメージ」だという青い鳥を肩に乗せた格好でポップアップで現れ、「Charaで〜す」と言いながら『やさしい気持ち』をモノマネでハスキーに熱唱した。カラオケでCharaのラブソングを歌ってきた私たちリスナーの代表のようなものだろう。彼女の出演を全く知らされてなかったCharaは「やられた〜」と崩れながら、「ありがとう」と目に涙を浮かべ、「最後に1曲歌わせてください。出発のうた」と語り、『Tiny Tiny Tiny』でスペシャルライブを締めくくった。SUMIREがお腹にいる時に作った曲で、彼女はこの曲を境に“私たち”と歌うようになったのだ。そういう意味での出発なのだろう。家族、仲間、スタッフ、大勢のファンに祝福されたChara は「私も恋をしなかったら、すーちゃんもひみくんも生まれなかったね。曲も生まれなかった。ありがとう、音楽」と感謝の気持ちを述べたが、その言葉は愛の不思議や恋の神秘を教えてくれた彼女にそのまま返したい。たくさんの素敵なラブソングをありがとう、Chara。
Charaの生誕50周年を記念したスペシャルライブ
(C)Tomokazu Yamada

Charaの生誕50周年を記念したスペシャルライブ
(C)Tomokazu Yamada


<セットリスト>
1. Sweet
2. 恋は目を閉じて
3. Junior Sweet
4. いや
5. ミルク
6. 大切をきずくもの
7. We Find Love
8. Heaven
9. 70%-夕暮れのうた
10. Tiny Dncer
11. 上海ベイベ
12. 勝手にきた
13. しましまのバンビ
14. タイムマシーン
15. Swallowtail Butterfly ~あいのうた~
16. 罪深く愛してよ
17. やさしい気持ち
EN1. Happy Toy
EN2. あたしなんで抱きしめたいんだろう
EN3. Tiny Tiny Tiny

Writer:永堀アツオ
(提供:ヨムミル!Online)
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