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ワールドカップ露大会まで1カ月半 なかなか払拭できないフーリガンのイメージ

アメリカのミレニアル世代が「新しい情報をアップデートする」という意味で使う「Woke」をタイトルの一部に組み込んだ本コラムでは、ミレニアル世代に知ってもらいたいこと、議論してもらいたいことなどをテーマに選び、国内外の様々なニュースを紹介する。ロシアで6月14日から(日本時間では日付が変わった15日)サッカーのワールドカップが始まるが、ロシアの政府系メディアは早くもイングランドのフーリガンを警戒するようにと国民に伝え始めている。興味深いことに、今回は英メディアもロシアのフーリガンに関するニュースを頻繁に発信。サッカーの世界では珍しくないフーリガニズムだが、現在の状況はどのようなものなのか、目を向けてみたい。
ワールドカップ露大会まで1カ月半 なかなか払拭できないフーリガンのイメージ


欧州チャンピオンズリーグの準決勝で発生した悲劇
被害者をクラウドファンディングで支援する動きも


ワールドカップ露大会まで1カ月半 なかなか払拭できないフーリガンのイメージ

サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(UCL)も佳境に入り、4月24日と25日には英リバプールと独ミュンヘンで、それぞれ準決勝の1試合目が行われた。ホームにイタリアのASローマを迎えて準決勝のファーストレグを戦ったリバプールは5-2のスコアで勝利。2日にアウェーで行われるセカンドレグを前に、スコア上では優位な状態でローマ入りする。

スター選手のモハメド・サラーやロベルト・フィルミーノらのゴールにリバプールのファンは歓喜したが、試合前にスタジアムの前でリバプールとローマのファンが衝突し、アイルランドから観戦ツアーに来ていた53歳のリバプールファンの男性が、スタジアムに向かう途中でいきなり頭部を殴打されるという事件が発生した。試合前のスタジアム周辺の様子を撮影した動画はユーチューブなどにも投稿されているが、両クラブのファンが路上で殴り合ったり、瓶を投げつけたりしており、(どちらのファンなのかは不明だが)金槌を手にして移動するファンの姿も確認できる。

複数の報道によると、被害に遭ったアイルランド人男性はファン同士の衝突に関係していたわけではなく、スタジアムに足を運ぶ中で突然殴打されたのだという。地元警察は殴打事件に関与したとして、イタリア人2名を逮捕している。アイルランド人男性は現在も予断を許さない容態にあるが、治療費や入院にかかる費用を捻出する目的で、リバプールのサポーターがクラウドファンディングを使って世界中のファンに寄付を呼びかけたところ、5日間で約1100万円が集まった。

熱狂的なことで知られるリバプールのファンだが、1980年代にはファンが暴徒化する事件も珍しくなく、ベルギーのブリュッセルで行われた1985年のUEFAチャンピオンズカップ(現在のUCLの前身となる大会)決勝では、リバプールファンと対戦相手のユベントスのファンがスタジアムで試合開始直前に衝突。周囲の観客もパニック状態となり、出口周辺には多くの人が殺到し、スタジアムの壁に挟まれるなどした39人が死亡し、400人以上が負傷する大惨事となった。今では考えられない話だが、スタジアムで多数の死傷者が出たにもかかわらず、主催者側は「試合をしないことによって、より大きな騒動に発展する恐れがある」として、試合を決行している。この事件は「ヘイゼルの悲劇」と呼ばれ、スタジアムでの衝突のきっかけとなったのがリバプールファンによる暴力行為であったことから、リバプールを含めたイングランドのプロクラブは90年代前半までヨーロッパの大会への出場を禁止されることになった。

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