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「半分、青い。」72話。鈴愛と律、5年ぶりに再会

       
すると、キミカは律が載った専門誌みたいなものをくれる。律が宇佐川(塚本晋也)の下でがんばっていたのは、鈴愛が七夕の短冊に「律がロボットを発明しますように!!」と願ったからだったとキミカに聞いて、鈴愛は駅に向かう。

こういうとき菜生がちょうど現れ、車で連れていってくれる。
ユーコ(清野菜名)は同志で、菜生は便利屋さんのようになっているのが残念だが、こうやってつきあう人を選んでいくのも人の常だ。
とりわけ、故郷を顧みず都会の文化や経済至上主義で自分第一の生き方が80年代のバブルを境に顕著になっていくのだなあとドラマを見ていると感じる。でもそれももう遥か彼方。現在のこの日本の貧しさよ。
「半分、青い。」にはこの後の失われた20年が透けて見える。でもバブルの恩恵を受けた一部の人は当時の貯金で逃げ切る人も少なくないと思う。

5年ぶりの再会


日本が元気で浮かれていた時代のテッパンシチュエーションが描かれる。それは、好きな人を追いかけると反対側のホームにいて、でも電車が来てしまって・・・声が届かない、肩を落として帰ろうとすると、電車に乗らなかった人が近づいてくるというやつ。
北川悦吏子の代表作で豊川悦司や余貴美子が出ている「愛していると言ってくれ」
(95年)の名場面でもあり、17話ですでにこばやんとバスでもやっていた。
「半分、青い。」72話。鈴愛と律、5年ぶりに再会
『愛していると言ってくれ』 北川悦吏子/角川文庫

鈴愛の場合、ずっと捨てられずに持っている例の笛をここぞとばかりに鳴らす。
左耳が失聴していても、遠くから近づいてくる律の足音が聞こえてくる鈴愛。律の声、律の音は聞き逃さない。それが愛ってやつらしい。
なななんと「愛してると言ってくれ」の第一話は7月7日で、律と鈴愛の誕生日と一緒だった。

鈴愛が締め切りあるのに岐阜に着て、服がないからといってパーティーに行かなかったのは、すべて律ありき。
それは晴も草太も気づいていた。

鈴愛が律を思うモノローグは断然詩的だが、夏虫、柳鼠、若竹という駅名がそれを上回って詩的。
(木俣冬)

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「「半分、青い。」72話。鈴愛と律、5年ぶりに再会」の みんなの反応 9
  • 匿名さん 通報

    夏虫、柳鼠、若竹。地名のこととは別に、これ全部緑系の色の名前なんだそうですね。そう考えると、言葉の響きもそうですが、確かに詩的ですね。

    5
  • 匿名さん 通報

    >鈴愛が締め切りあるのに岐阜に着て   岐阜に来て の間違いではありませんか?最終チェックよろしくお願いします。

    4
  • 匿名さん 通報

    ブッチャーは不動産会社ではなく,建設会社ではなかったでしょうか?

    3
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朝ドラ「半分、青い。」

NHK「連続テレビ小説」第98作目で、脚本家・北川悦吏子のオリジナル作品。故郷である岐阜県と東京を舞台に、ちょっとうかつだけれど失敗を恐れないヒロインを永野芽郁が演じた。主題歌は星野源の「アイデア」。2018年4月2日〜9月28日放送。

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