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男VS女の全力テニスバトル「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」は愛についての映画なのだ

WTAはグラディスの助けでフィリップモリスというスポンサーも見つけ、女子選手と次々に契約(契約金はわずか1ドルだ)。ウェアのデザインや選手の髪型にもこだわり、自分たちでチケットを手売りしつつ、トーナメントを開始する。ビリー・ジーンはトーナメントを勝ち進むが、ある日の深夜、かつての世界王者ボビー・リッグスから電話が入る。「男女がテニスの試合で戦う! 男性至上主義のブタ対スネがモジャモジャのフェミニストのバトルだ! 盛り上がるぞ!」とまくしたてるボビーの電話を、ビリー・ジーンはその場で切ってしまう。

一方、電話をかけてきたボビー・リッグスは追い詰められていた。金持ち連中との賭けテニスに溺れ、カウンセリングに通うもギャンブル中毒からは抜け出せず、妻には愛想を尽かされかけている。現在55歳、テニス選手として、なんとかもう一花咲かせたい。どうにか「男VS女のバトル」というアイディアを実現したいボビーは、ビリー・ジーンのライバルである"豪腕"マーガレット・コートに対戦を申し込み、これに快勝。「女をコートに入れるのはいい。でなきゃ球拾いがいない」「俺は"女子テニス"のチャンピオンだ!」と派手にパフォーマンスする。ライバルを撃破されたことで、この戦いからは逃れられないと腹をくくるビリー・ジーン。しかし、彼女は彼女で私生活にトラブルが発生しかけていた。

衣装や小道具、背景の建物や車に至るまで、1973年当時をほぼ完全に再現している点は凄まじい。当時のテニスは「金持ちの白人男性」のものであり、おっさんたちが葉巻やブランデーを楽しみながら見るものだった……という前提が一発で伝わるオープニングから、一気に70年代の空気感に引き込まれる。タバコのメーカーがWTAのスポンサーになったことで「みんな、試合が終わった後はパーラメントを吸って写真に写るのよ!」と発破をかけられる選手たちや、小銭を入れて見る待合室の小さなテレビで観戦する試合、ビリー・ジーンのメガネのフレームのデザインに至るまで、あらゆる点で手抜かりがない。

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    「男VS女の全力テニスバトル「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」は愛についての映画なのだ」の みんなの反応 1
    • 匿名さん 通報

      バトルオブザセクシーレズ了解!!!

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