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最後のインド総督マウントバッテン卿「英国総督 最後の家」単純な美談では終わらない誠実さ

第二次大戦が終わって間もない1947年、マウントバッテンに申しつけられたのがインド総督の任務である。大戦で疲弊し、植民地の面倒を見られなくなったイギリスはインドの独立を決定。戦時中にビルマやインドで戦っていたマウントバッテンなら経験的にも身分的にも適任だろうということで、最後のインド総督として主権譲渡のために派遣されることになったのだ。『英国総督 最後の家』は、そのマウントバッテンが総督官邸にやってくるところから始まる。

使用人は500人、壮大すぎるインド総督官邸


総督官邸は巨大な建物である。なんせただの個人邸ではなく、様々な国の要人が来たり総督が執務に励んだりする立派な行政施設だ。大広間と迎賓室がそれぞれ34部屋、食堂が10部屋もあり、映写室まである。屋敷に仕える使用人は500人。映画の冒頭では、この巨大な豪邸の中でカラフルな制服を着たインド人使用人たちがずらりと並んで仕事をする様子が映される。さながらおとぎ話のような豪華さである。

実際、当時のインドはイギリスに比べて豊かな土地だったことも示される。マウントバッテン家の飼い犬のために使用人たちが餌を持ってくるのだが、その餌が綺麗に盛り付けられた鶏肉なのだ。たとえ貴族といえど大戦以降の貧乏暮らしからは逃れられなかったマウントバッテン家の人々からすると、フレッシュな鶏肉はご馳走だ。貴族なのに犬の餌をつまみ食いして「うまい……!」となっているシーンは「イギリスも大変だったんだね……」と同情を誘う。

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    「最後のインド総督マウントバッテン卿「英国総督 最後の家」単純な美談では終わらない誠実さ」の みんなの反応 1
    • 匿名さん 通報

      この人そのものは比較的優秀な軍人で第2次大戦で欧州、アジア両方で司令官をしている。IRAのテロで死んでいるが、大戦時のこともあって嫌日本だったんだろ。

      0
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