9月6日(木)、原宿のミュージック・バーラウンジ「Sankeys PENTHOUSE」にて、キューティーハニー・白鳥のジュン・ドロンジョの3名をモチーフにしたSEXY美女キャラ日本酒シリーズ発売を記念して、「70’s SEXY GIRLS Launch Party」が開催されました。今回の企画・開発・販売を手掛けた3社へのインタビューを中心に、会場の様子を紹介します。
ウルトラJ×三芳菊酒造×未来酒店共同企画! SEXY美女日本酒発売記念パーティー開催
ウルトラJ・三芳菊酒造・未来酒店の3社がタッグを組み誕生した、70年代のセクシー美女キャラクターをイメージした「SEXY美女日本酒」。その発売を記念して、9月6日に原宿にて記念パーティーが催されました。
会場は、原宿に新しくオープンしたミュージック・バーラウンジ「Sankeys PENTHOUSE」です。招待客は17時に会場入りしました。ビルの最上階に位置する会場は、眺望も抜群!
当日のシークレットゲストとして、国内外で活躍中のDJ PI-GE氏が参戦。パーティー会場にぴったりの、オシャレな音楽を提供しました。
なかには今回採用されたキャラクターのサントラが流れる一幕も。
パーティー開催に際して、まずは未来酒店社長の山本祐也氏より挨拶がありました。
挨拶では、未来酒店の紹介と今回のプロジェクトで開発されたお酒についての説明がありました。
「未来酒店は、日本酒のセレクトショップです。『未来』とついているだけあって、いままでの常識にとらわれない、攻めた作りをしているお酒を集めております。今回の企画で開発されたお酒は、伝統的な日本酒とワインなどの洋酒の、いいところを掛け合わせたようなチャレンジングな作り方をしています、良い意味で驚かされる味わいとなっていると思います」
続いてマイクを握ったのはポニーキャニオンの執行役員である藤代哲氏。今回の企画元のひとつである「ウルトラJ」について説明がありました。
「ウルトラJでは、地方の特産品や伝統工芸品といったものとヒーローをアライアンスさせて、地方創生という課題に取り組んでいます。今回は日本酒とキャラクターをコラボさせましたが、今後はホテルや地方の大学、あるいは鉄道会社などとのコラボも練っているところですので、これからもウルトラJの取り組みにご期待ください」
企画誕生の秘話に迫る! ウルトラJ・岩崎真由子氏インタビュー
続いて壇上に登場したのは、今回の日本酒企画をプロデュースした「ウルトラJ商品プロデューサー」の岩崎真由子氏。ここからは一問一答のインタビュー形式で、企画にまつわる秘話を教えていただきました。
――今回の「SEXY美女日本酒」を思いついた、経緯をお聞かせください。
岩崎:未来酒店さんにお邪魔したときに、雑談で「お酒を作りたい!」という話をしたんですね。「ウルトラJ」は男性のヒーロー物グッズばかり販売していて、それだけだと女性のお客様の興味は惹きにくいし私のテンションもちょっと上がらない(笑)。ほかのスタッフからも「たまにはかわいい女の子使ってみたい」という声があり、そこから「SEXY美女日本酒」が生まれました。
――この商品のテーマや、ボトルデザインのコンセプトについて教えてください。
岩崎:最近のアニメグッズって、萌えキャラが主流だったりしますよね。「ウルトラJ」では、レジェンドなキャラクターを扱わせていただくので、国内外の幅広い方々に興味を持ってもらいたい。そのために「アニメっぽい絵柄」を「アート風」に表現し、たくさんのお客様に「ウルトラJ」プロジェクトを知ってもらえたらと思いました。コンセプトは、「原作を忠実に再現したデザイン」です。あとは、当時のことを懐かしんでもらいたい思いもあって、名シーンを盛り込んだりしています。
――このボトルの加工も、かなり特殊ですよね。この辺りのご説明もお願いします。
岩崎:名作アニメって、新作がどんどん放送されますが、キャラクターの顔や体型は年々、変わっていっってますよね。とくに最近放送されたキューティーハニーは、当初のデザインからガラッと変わりました。でも、今回のパッケージは、あえて初期のデザインを元に作りました。実は古いデータを探す作業がものすごく大変で、当時の担当さんがすでに退社されてしまっていたりして、まるで蔵の中を探しているような状態でした。
――この3キャラクターに絞られたのはどういうきっかけなんでしょうか?
岩崎:せっかく3種類作るので、お酒の味をガラッと変えたかったんですよね。「このキャラクターだから、この味だよね」という風に楽しんでもらえるようなキャラ選択をしました。
――今後はどんな商品を開発をしたいですか?
岩崎:今回初めて「セクシーもの」にトライしたので、女性キャラの商品化をもう少しやりたいと思っています。まだ日の目を浴びていないキャラもいっぱいいるので、そういう子たちに光を当てていきたいですね。
売れ行きは好調? 未来酒店・寺田祐貴氏インタビュー
続いて登場したのは、バーテンダースタイルの未来日本酒店Daikanyama店長・寺田祐貴氏。
――今回キャラクターと日本酒をコラボしていますが、それ以外に扱っているユニークな日本酒はありますか?
寺田:「15世紀の叙情」というお酒をオリジナル商品として取り扱っていますが、これは室町時代の醸造方法を現代に再現したものです。特徴的なのは仕込みのお水で、生のお米をドボンと入れて、そのまま4日間ぐらい放置すると、だんだん白く濁ってくるんです。この乳酸菌が、すごくすっぱいお水を作ってくれます。一昔前は雑菌を淘汰する設備もなかったので、このすっぱい水を使ってお酒を仕込んでいったんですね。最終的に、旨みと酸味の調和がとれた、おもしろいお酒が完成します。ウチのお店では、そういったお酒もご用意しております。
――未來酒店は代官山のほかに吉祥寺にもお店がありますが、コンセプトの違いはあるのでしょうか?
寺田:お店のコンセプト自体は同じで、これから有名になっていくかもしれない、チャレンジをしている蔵元さんのお酒をご紹介しています。また、普段は日本酒を飲んでいないお客様に、「もっと気軽に、オシャレに、カッコよく日本酒を楽しんで欲しい」という思いもあります。代官山のお店と吉祥寺のお店は、お客様の層がけっこう異なりますね。たとえば代官山のお店だと、お金持ちの方が来店されるので、高額な商品がラインナップされています。吉祥寺のお店は学生さんが多いので、日本酒をあまり飲んでない方が「ちょっと飲んでみたけどこんなにおいしいんだ!」という発見ができるように、キャッチーでかわいらしいデザインのボトルを充実させています。
――SEXYキャラ美女日本酒の売れ行きや、どんな方が買っていかれるのか教えて下さい。
寺田:滑り出しはかなり好調です。お店ではそれほど告知をしていないんですが、ファンの方がどこからか聞きつけて買いに来てくださいます。ウェブサイトでも購入していただいたり…。実際に店頭でお求めになるお客様は、50代くらいの男性の方が多いです。この3種類の中だと、発売直後の売れ行きはやっぱり根強いファンがついているからかドロンジョ様が1番かなと(笑)。
――最後に代官山店さんのアピールもお願いします! 人気おつまみメニューなどを教えていただければ…。
寺田:いまメディアでも注目を集めている、「ハイパー干物クリエイター」という熱海の干物職人さんがいらっしゃるんですが、その方の作った「鯖のみりん干し」をぜひ召し上がっていただきたいですね。この職人さんが日本酒に精通していまして、「お酒に合う干物」というコンセプトで作っていただいたんです。干物って当たり前ですけど、乾いているイメージがありますよね? これは正直、干物とは思えないほど。ふっくらしていてジューシーなんです。こちらは、吉祥寺店には置いていないおつまみなので、ぜひ代官山店で召し上がってください!
日本酒は音楽と密接な関係が? 三芳菊酒造・五代目蔵元 馬宮亮一郎氏インタビュー
お次は三芳菊酒造社長の馬宮亮一郎氏から酒製造に関するお話を伺いました。
――三芳菊酒造さんの特徴・コンセプトがあればお願いします。
馬宮:ウチがつくっている三芳菊というお酒は、あんまり日本酒っぽくないんですね。従来の日本酒とは違う、「現代の食生活にあったもの」を作っています。日本酒が苦手な人は、ちょっとでも日本酒っぽいとダメな人が多いんですよ。だから、日本酒っぽくないものを作っています。
――馬宮さんは以前、音楽をやられていて、それが仕事にも活きていると小耳に挟んだのですが…?
馬宮:大学在学中と、その後の何年か、バンド活動をしていました。未来日本酒店さんとコラボした、80年代、90年代あたりのバンドからインスピレーションをもらって、名前をつけたお酒を販売していますね。
――どんなお酒なんでしょうか?
馬宮:ひとつは「ビタースイーツシンフォニー」という名前で、これは「ザ・ヴァーヴ」というアーティストの曲名から取りました。ザ・ローリング・ストーンズの曲のストリングスをサンプリングしたので、ストーンズに半分以上(お金を)もっていかれたというエピソードのある曲です。もうひとつは「ベル・アンド・セバスチャン」というアーティストにまつわるお酒も作っています。
――今日はドロンジョのTシャツを着ておられますが、今日のために購入されたものですか?
馬宮:知り合いの方からもらったものです。ずっと家の中にしまってあったんですよ。今日は「SEXY美女日本酒」のイベントということで、せっかくなので着てきました(笑)。
会場内では、アナログレコードコレクターでもある馬宮さんの私物レコード曲も流れていました。なんと白鳥のジュン、キューティーハニー、ドロンジョと、「SEXY美女日本酒」の全キャラクターのレコードを所持しているとのこと!
試飲タイム開始! 会場では「日本酒当てゲーム」も
ここでお待ちかねの試飲タイムがスタート。今回、招待客の試飲会はゲーム形式で実施されました。いわゆる利き酒形式で、どれがどのキャラクターの味かを当てるというものです。会場ではプラカップに注がれた3種類の日本酒が配られ、司会者の合図で1種類ずつ試飲していきます。
「この日本酒はこのキャラクター!」と、思ったところで挙手! アルコールも加わって、会場は大盛り上がりです。
18時を迎えたところで、一般来場のお客さんが会場に続々とやってきました。
Q plaza HARAJUKUの最上階から望む最高の夜景と、上質な音楽。そして味わい深い日本酒に、来場者はうっとりしていました。
試飲会で人気が高かったのは「白鳥のジュン」でした。お酒に舌鼓を打ちながらの歓談。
熱心に日本酒の説明をする馬宮社長。
21時を過ぎたところで、パーティーは大盛況のうちに幕を閉じました。今回の試飲会で振る舞われた「白鳥のジュン」「キューティーハニー」「ドロンジョ」の3種類の日本酒は、現在も好評発売中。三者三様の芳醇な味わいを、この機会にぜひ試してみては。
(提供:ウルトラJ)