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映画「若おかみは小学生!」高坂監督「この子だったら許せるなと思ってもらえるように」

木瀬一家は原作には出てこないオリジナルキャラですが、息子の翔太君は過去のおっことの重なりをイメージしています。それぞれのお客さん同士が物語の中で深く関与することはないのですが、僕の中の設定では、ある種、通底しているものがあって。そのように位置づけて表現しました。

「死」を扱いながら、原作のテイストも壊さないように


──冒頭、原作では直接的に描かれていない交通事故の場面も描写されていますが、作品自体は基本的にポジティブで明るい印象を感じます。その点について、意識したことはありますか?

高坂 おっこは両親が死んでいると分かってはいるけれども、それを(完全に)受け入れられてはいない。どこかで生きているんじゃないかな、と思っているからこそ明るく振る舞える。おっこについては、そういう温度感で描きました。もちろん、ウリ坊たちの存在も大きいんですけどね。おっこの両親の死に関しては、原作ではあえてオミットとしている要素だと思うんです。子供さんが読む児童文学ですし、「死」という重いものをはっきり表現すると読んでいる子も辛くなるので。だから、「死」を扱うと原作のテイストからは逸れていくところもあるんです。(物語に必要な範囲で)「死」を扱いながら、原作のテイストも壊さないようにするための塩梅は難しかったですね。
映画「若おかみは小学生!」高坂監督「この子だったら許せるなと思ってもらえるように」
木瀬文太が運転していた車の事故に巻き込まれて亡くなったおっこの両親。テレビ版とはキャストが異なり、お父さんの関正次を薬丸裕英、お母さんの関咲子を鈴木杏樹が演じている

──おっこが両親の死を完全には認められてないことの表現として、おっこの前にお父さんとお母さんが現れて、自然に会話もした後、そのまま現実に戻るシーンが何度かあります。非常に切ないですが、素晴らしい演出でした。...続きを読む

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「映画「若おかみは小学生!」高坂監督「この子だったら許せるなと思ってもらえるように」」の みんなの反応 1
  • 匿名さん 通報

    素晴らしい映画だった。両親の死を受け入れ、乗り越えていくおっこは健気で、久々に映画館で泣いてしまった。

    0
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