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高橋一生「僕らは奇跡でできている」は変わり者を優しく肯定、カメはコツコツ頑張っているわけじゃないよ

印象的だったのはドラマ冒頭で語られる少年時代の一輝と義高のエピソードだ。一輝はうっかり祖父の作品を落として割ってしまうのだが、義高は一輝を叱りもしないし、落とした原因を追究もしない。反省も求めない。ただ、割れた器を指して「どうしたらこの器が輝くと思う?」と優しく問いかける。

大人になった一輝はそのときの割れた器を、飼っているヘルマンリクガメのジョージの住処として活用していた。器とは何かを入れたり飾ったりするもの、という固定概念を飛び越えれば、たとえ割れてしまったものでも輝くことができる。義高は孫にオルタナティブの大切さを教えていたのかもしれない。

50年以上ダンサーとして独自の活動を続けてきた田中泯を祖父役にキャスティングしていることの意味が大いに発揮されたシーンだった。

カメはコツコツ頑張っているわけじゃない


一輝と対照的な人物として登場するのが、歯科医師の育実(榮倉奈々)だ。院長として親から受け継いだ歯科医院を守りつつ、都心の審美歯科でも働いている。誠実で努力家。だけど、幸せかというとそうでもない。ちょっと高いディナーを奢っただけで、恋人の雅也(和田琢磨)は「見下している」と腹を立てる。育美が身につけたジュエリーの輝きと一輝が見上げる月の輝きがカットバックする。やっぱり二人は対照的だ。

予約の時間を忘れた一輝を「常識ってものはないんですか?」と責め立てる育実(まぁ、原因はそれだけじゃないんだけど)。一輝は表情をこわばらせて、その場から去る。一輝はこうして周囲から責め立てられながら生きてきたことがうかがい知れるシーンだった。

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