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高橋一生「僕らは奇跡でできている」は変わり者を優しく肯定、カメはコツコツ頑張っているわけじゃないよ

育美の歯科医院の待合室で、一輝は虹一(川口和空)という少年と知り合う。童話「ウサギとカメ」の絵(カメの甲羅がレインボーカラーになっていた)を描いていた虹一は一輝に謎を出す。

「カメは寝ているウサギに声をかけなかった。倒れているかもしれないって、どうして思わなかったのだろう?」

一輝に「ウサギっぽい」と指摘された育実は、自分は努力家のカメだと主張する。だが、「コツコツ頑張るのがカメなんですか?」とあっさりと否定する一輝。「物語の解釈は自由です」と前置きしつつ、虹一と語り合った「ウサギとカメ」の謎についてこう語る。

「カメはぜんぜん頑張っていません。競争にも勝ち負けにも興味がないんです。カメはただ道を前に進むこと自体が楽しいんです」
「カメの世界にもはやウサギの存在はなく、寝ているウサギに声をかけなかったのもそのためです」

まるで一輝の人生そのものだ。テストの点数が10点で母親(松本若菜)を悩ませる虹一も一輝と相通じる部分が多いのだろう。

ならば、ウサギは何のために走ったのだろうか? 育実の問いに一輝はこう答える。「ウサギはカメを見下すために走るんです」。恋人に言われた言葉と同じだった。育実の心のざわつきを表すように主題歌のギターによるイントロが鳴る。

金儲け至上主義、効率第一の現代に違和感のある人へ


このドラマは一輝の成長譚ではない。彼にふれることで様々な人の人生に対する考え方、価値観が変わっていく物語だ。その代表的な存在が育実なのだろう。

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