GACKT主宰の“楽”園祭エンターテインメント 「本気で遊び、本気で学ぶ」 不変のモットー/レポート


GACKT主宰の“楽”園祭エンターテインメント 「本気で遊び、本気で学ぶ」 不変のモットー/レポート

続けて、「またここに来ちゃったな……覚えてるかな?」との会長の語りで、舞台が脳裏で転換。「君の場所まで、この歌、届くのかな?」という問い掛けから、次の曲は喪(うしな)った恋人へ捧げるために歌うのだ、と想像する。届けたのは、尾崎豊の「I LOVE YOU」。ところどころグッと力強くアクセントを付けながら、随所でタメを効かせ、とても丁寧に繊細に歌っていく。聴き入っていた会場からは特大の拍手が。会長の歌の底力に引き込まれた2曲だった。

しっとりとしたムードに浸ったのも束の間。バルト(ばる先輩)が登場し、「ここに来ると……」と会長の語りの真似から始まった一人芝居に笑いが起きた。THE BLUE HEARTSならぬTHE BA・LUE HEARTSというパンクバンドで「はじめてのフィリピンパブ」(「はじめてのチュウ」の替え歌)を披露。歌詞は度を超えて破廉恥なので割愛するが、幅広ターバンに美しい鎖骨を露わにした黒ロングTシャツ姿の寡黙なギタリストのガーシー(性徒会長)だった。

バルトは「俺たちがバルーハーツです! ファイナルだぜ!」と元気がいいが、「俺の名前を呼んでみろ!」と呼び掛けても性徒たちは「ガーシー!」と答えるばかり。ツアーを通じ、ずっとつれなくされ慣れていたバルトは、2枚重ねしていたTシャツを1枚まくりあげ、裏にプリントされていたガーシーの顔の下からトーク。その捨て身の芸に、クールなガーシーも堪え切れず背中を向けて肩を震わせて笑っていた。

「TRAIN-TRAIN」の替え歌「咥える咥える」をはちゃめちゃにパフォーマンスし終えると、スクリーンには緊急告知が。ボーカリストがバルトの実兄に変わり、新生バルーハーツ始動!とのアナウンスに笑いが起きていた。

ここでついにX JAPANの完全コピーバンドSuper EXcellent highschool students in JAPAN、略してSEX JAPANが登場。「PROLOGUE(~WORLD ANTHEM)」が鳴り響く中、順にコールされて出てくるメンバーは、いでたちも完コピ。YOU先輩はPATA、TAKUMI先輩はピンクの髪のHIDE、Sato先輩はTAIJI、そして会長は金髪ロングヘアで素肌にジャケットをまとったYOSHIKI姿でドラムにスタンバイ。ボーカルのToshI?がクリスタル・ヴォイスを駆使し、「紅」のバンド演奏に乗せてハイスピード版「魂のルフラン」を歌い上げる。高速ギターソロもユニゾンもドラムソロも完全コピーするハイ・クオリティーぶりである。

「お前たち、裸の付き合いしようか!」という“ToshI?”のシャウトに続き、会長がジャケットを脱いで立ち上がると、「X」へと雪崩れ込む。緻密なプレイだけでなく、手をクロスさせるフォルム、顔の角度もYOSHIKIを髣髴とさせる会長の本気に感動を覚えた。性徒たちも熱く盛り上がり、ジャンプを繰り返す。終盤、マイクを向けられたTAKUMI先輩は「豊洲ファイナルだぞ! 跳べ跳べ跳べ跳べ~! 悔い残すなよ!」とシャウト。怒涛のプレイを繰り広げた後、会長は再びジャケットをまとい、赤いバラを投げた。全身全霊、大人のコピーバンド・エンターテインメントを存分に見せてもらった。

21時40分に幕が閉じ、その時点でかなり盛りだくさんな内容だったのだが、再びジャージ姿で登場した会長と生徒会役員の先輩陣は、DA PUMPの「USA」ならぬ「KSK」を本気でパフォーマンス。しっかりと歌い、キレのあるダンスを繰り出す会長は、先ほどまであの全身全霊のドラミングを見えていた人と同一人物とは信じられないほどパワフルだ。

右手を挙げてクイッと顎を上げた時、割れんばかりの大歓声が会長に注がれた。「気を付けて帰るんだぞ!」「かしこまり~!」「みんなで一緒に、よろ・ティク・ヴィ~!」のやり取りで締め括り、祭は終了。忘れられないシーンの数々を脳裏に焼き付けた、あまりに濃密な4時間だった。
(取材・文/大前多恵)

≪セットリスト≫
1. ちょっとだけKISS ME
2. ウルトラメドレー
3. unravel
4. HOT STEADY HIGH DISIRE,GO!!
5. 紅蓮の弓矢
6. 舞哈BABY!!-WooHa-
7. 粉雪
8. I LOVE YOU
9. ばる一人芝居~はじめてのフィリピンパブ~(はじめてのチュウ)
10. 咥える咥える(TRAIN-TRAIN)
11. 魂のルフラン
12. X
<ENCORE>
1. KSK(USA)

■GACKT オフィシャルサイト
■神威♂楽"園 オフィシャルサイト
■第94期 神威♂楽"園 de オタチナ祭 オフィシャルサイト

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    エキサイトミュージックの記事をもっと見る 2018年11月6日の音楽記事
    「GACKT主宰の“楽”園祭エンターテインメント 「本気で遊び、本気で学ぶ」 不変のモットー/レポート」の みんなの反応 1
    • 大根炊いたん 通報

      他の会場の様子がわかる貴重な記事をありがとうございました。ちなみにXコピーのボーカルはTOSHIさん公認のSATOSHI先輩です。

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