ここが変だよ「ポケ森」のどうぶつたち「どうぶつの森 ポケットキャンプ」ヘビーユーザーたちに聞いてみた

どうぶつたちの願いごとを聞き、その報酬で住みよいキャンプ場を作っていくゲーム「どうぶつの森 ポケットキャンプ」（通称「ポケ森」）。2018年11月21日でリリース一周年だ。ゲーム内で記念企画もたくさん用意されている。
ずっと続けているプレイヤーはここ一年間、「魚がほしい」「虫がほしい」「くだものを食べたい」などと言われ続け、「自分で取れよ！」と思う日もあったけれど、従うことで欲しいアイテム（家具とかオブジェとか）を集めてきた。
日々どうぶつたちと接触してると「おまえ何言ってんだ」と思うことも少なくない。言動に驚かされることもある。他のプレイヤーもきっとなにかしら思ってるはず……！ という訳で、ネット上で募集をかけてプレイヤーの方々に気になってるところを投稿してもらった。

「頼みごと・落とし物」編

●すぐ近くに落ちてるものを欲しがるどうぶつに「自分で拾えよ！」と思ってしまう（Sさん/女性）

●ずっとキャンプ場にいるはずのどうぶつが「滝を見に行ったら落し物をした」と主張するが、毎回「おまえほんとに行ってんのかよ！」と思ってしまう。（筆者/女性）

これは筆者が常々思ってたことだ。キャンプ場にずっといるはずのどうぶつに外出報告されると「嘘つけーー！！」となる。
落とし物に関してはこんな投稿もあった。

●こいつ頻繁に落とし物するし反省してないだろ（saeさん/女性）

一度川に落ちたわりに意外と簡単に見つかる「ビン」。どうやってそんなもん落とすんだ……しかもどうぶつたち変なタイトルの本ばっか読んでるな……というのも込みでツッコまざるを得ない「本」、どうやって木に引っ掛けたまま忘れてくるんだ……という「ポーチ」。拾ってきたときはすごく感謝されるが「またかよ！」ともなる。

「発言・口癖」編

つぎに「どうぶつたちの発言や口癖」に対して寄せられた投稿をまとめて見てみよう。

●まれにキャンプ場のどうぶつが管理人に対してやけにあざといことを言う。とくに一人称わたしタイプの「最近つい夜ふかししちゃって寝不足で…。もう！ステキなキャンプ場にしすぎです！」はナンバー1だと思います。（ざらざら漢方さん/女性）
●欲しがってるものをあげたときの「ここにも私のファンが」という台詞、ナルシストが過ぎませんか。（saeさん/女性）
●こんなに充実したキャンプ場を作ってるのに、未だにしずえさんへの相談を勧めてこられると「あぁん？」と思ってしまう。（kwskさん/男性）
●「こういうときはリーフチケットを使うのも手だぜ！俺もやってみよう」等の発言がたまにある。持ってるならおねがいのお礼もリーフチケットで出してほしいと時々思う。（ざらざら漢方さん/女性）
●それぞれ語尾の口癖があると思うんですが、まんたろうの「このやろ！」は口悪過ぎだろ、友好関係を築きたいとは到底思えない口癖だよねっていつも思っています。（魔王さん/女性）
●「どうしたんだ？はぁ？」「ありがとよ！タコ！」と言われる度に煽られてる気しかしない。「ずいぶん気合い入ってるね〜、いったい何の用だい？ウケるぅ！」と言われたときは危うくスマホをぶん投げるところだった。（MKさん/女性）

語尾に付く口癖だと、「タコ」だの「ウケるぅ！」だのと毎回言い放ってくるのだ。全体的に「ほんとに仲良くしたいのか!?」という態度が多く挙がった。

「態度が予想外だった」編

●家具を置かないと落ち着かないと言ってくるのに、撤去しても何にも言わないところ。（ゆうさん/男性）
●元々置いて欲しいと言っていた家具をほとんど撤収していても、特別な家具を置くだけで「完璧！」と言ってくれること。すごい何でもいいんだなと思う。（ゾーイさん/女性）
●家具「つねきちのおめんやたい」を置くと、キャンプ場内でつねきちが手を叩いて客を呼び込むが、どうぶつ達は完全無視なのでちょっと可哀想になる。（ざらざら漢方さん/女性）
●男性プレイヤーにも「なんだかお母さんを思い出しちゃった」と言ってくる。（わいわいさん/女性）

●さっきあんた私に会えて喜んでたくせに、2個目の願いを叶えてやろうと思って話しかけると「ああ、あんたかい」って、なんで迷惑そうなんだよ！（りんごさん/女性）
●ついさっきまで「さすがだね！」とか「頼りになる！！」とか言って笑ってくれてたのに、次声かけたら「ああ、あんたかい」とそっけなくされる……。（otabeさん/女性）

一度目のやり取り時のデータが二度目の際に引き継がれてる訳ではないと分かってはいても、あまりに態度が変わると「おい、もうちょっと他にあるだろう」という気分にもなる。それに慣れてくると、その慣れ合いのない割り切った態度が心地よくなったりもしてくるのだ。
ここまでどうぶつたちの言動を中心に見てきたが、ここからはどうぶつたちの設定に関する投稿を紹介したい。

「生き物として謎が多い」編

●話をしてるうちに性別が分かることがある。「お前、女だったのか！」みたいな。（ゆーさん/女性）
●子供の頃の思い出話をしてるのを見て「こいつ大人だったのか！」と軽く衝撃だった。（筆者/女性）
●服を選んで貰って20歳は若く見えるようになった、とオレタイプのどうぶつに言われて、「え?!お前一体いくつだよ…?!」と思いました (英語版をプレイしているので会話内容が違うかもしれません)（夢が森森さん/女性）
●プースケの頭の後ろに明らかに給油口みたいな口がついてます。（あかつきさん/女性）

ここで英語版のプレイヤーからの投稿があった。言語は「設定」から変更可能で、英語・スペイン語・ドイツ語・フランス語・イタリア語など、合計９種類も選択肢がある。使い方次第では、学習利用もできるのだろうか。

「あの名前が気になる」編

●マンモスのはじめはやっぱり「はじめ人間ギャートルズ」が由来なのか気になる。（筆者/女性）
●どう見ても事故った直後っぽいのに、名前がラッキー。（筆者/女性）
●鴨の名前がフォアグラとか鳥の名前でケンタも結構突っ込みどころだと思いました。（あかつきさん/女性）

こう見ていくと、名前を付けてる人たちも楽しんで付けてそうに感じる。名前の由来の予想が付かないどうぶつもたくさんいるが、きっと見る人が見れば分かるものも多いんだろうなぁ。

「そもそもこの状況、なんなんだ」編

●やっぱり「（自分で採ってどうぶつにプレゼントした）虫の前でライブ」が最も謎です。（自宅さん/女性）
●タコのおくたろうに釣ったイカを渡して喜ばれたとき、なんとなく「いいのだろうか……」という気分に。（筆者/女性）
●人間でもまあない「家具を贈り合う」「家具を余らせる」というブルジョアさ。（otabeさん/女性）
●どうぶつが欲しがる家具はほぼ作り終わってるため、手持ちの材料を消費しようとすでに持っている家具を作っているときに「こんな贅沢な道楽が現実でもできれば……」と思う。（筆者/女性）


本当に「そもそも」だが、距離を置いてみると「なんで家具送り合ってるんだっけ」とも思えてくる。だが、今回ネットで募って調査に協力してもらった17名にプレイ継続のモチベーションを聞いてみると、アイテム収集だったり、レアなアイテムが出るイベントに燃えたりしてる人が多い。筆者もよっぽど欲しいレアアイテムがなかなか出ないときに限り、つい課金したりしてしまう。ちなみに回答者の年齢の内訳は30〜40代が多く、20代が数名、10代がひとり。プレイヤーのレベルは、60〜150台の人がほとんどだった（収集したのは一カ月前です）。なんとなく予想はしてたが、全体的に若年層は少なめなのかもしれない。
これから「ポケ森」も二年目に入り、季節のイベントも二度目になるが、去年とどう違ってくるのだろう。まずは年末年始にどんな新しいアイテムが出てくるのか楽しみだ。

（イラスト・文／さくらいみか）