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今夜最終回「大恋愛」小説家の妻であるより姿を消すことを選んだ戸田恵梨香。覚悟が問われるムロツヨシ

そんな尚と恵一の2人だけで公園へ遊びに行くことを、真司は許可してしまった。そして、目を離した隙に行方不明になる恵一。尚はそれに気付いていない。
翌朝、必死の捜索で恵一は発見された。駆け寄る我が子を抱きしめる尚。「勝手にいなくなってごめんなさい」と謝られても「どうして?」と覚えていない様子だ。しかし、安堵と自責の念が入り混じった真司の表情を見て、「自分が悪い」と察してしまう。

病気が深刻な状態にあると自覚した尚。翌朝、彼女は書き置きを残して家を出た。
「しんじさま ありがとうございました。 尚」
あんなに美文字だった尚が、今では拙い文字しか書けずにいる。「真司」という漢字すら、もう覚えていない。「さま」を付けたのは、人生を共に歩くべきではないと一線を引いた覚悟ゆえ。これ以上、迷惑を掛けられない。こんなにも真司の負担になるのならば、身を引くしかない。“小説家の妻”として存在するより、足を引っ張らずに存在しない自分を選んだ。

尚はどこへ向かったのだろう? 彼女は大きなボストンバッグを手にしていた。行き先がある気がする。自殺は選んでいないと思う。

うつろになった尚を見て、真司はこんなことを言っていた。
「これから俺の人間力が問われますね。がんばります」
昨晩、制止を聞かず恵一を探しに行こうとする尚を真司は怒鳴ってしまった。尚が覚えてないことにイラついた自分への後悔が彼にはある。

プロポーズの際、名前を間違えても、鍵を差しっぱなしにしても、自分のことを忘れてしまっても尚を愛し続けると約束した真司。記憶をなくす尚を受け止めると覚悟したはずだ。その覚悟を、まだ真司は見せていない。『もう一度、第一章から』の執筆も、佳境へ入る前にやめてしまった。強い心を見せてきたのは尚のほうばかりだ。

今夜放送の第10話は、最終回。“僕を忘れる君”を真司がどのように受け止めるのか、そろそろ見せてくれないだろうか。大恋愛を見届けたいのだ。
(寺西ジャジューカ)

金曜ドラマ『大恋愛〜僕を忘れる君と』
脚本:大石静
音楽:河野伸
主題歌:back number「オールドファッション」
プロデューサー:宮崎真佐子、佐藤敦司
演出:金子文紀、岡本伸吾、棚澤孝義
製作:ドリマックス・テレビジョン、TBS
※各話、放送後にParaviにて配信中

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    「今夜最終回「大恋愛」小説家の妻であるより姿を消すことを選んだ戸田恵梨香。覚悟が問われるムロツヨシ」の みんなの反応 1
    • 匿名さん 通報

      この1週間、結末が気になって仕方がなかった。私も「大恋愛」を見届けたいんだ、と気づきました。

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