BUCK-TICK、櫻井敦司の復帰公演となった19年連続武道館で温かみのある慈愛に満ちたステージ

BUCK-TICK、櫻井敦司の復帰公演となった19年連続武道館で温かみのある慈愛に満ちたステージ
撮影/田中聖太郎写真事務所

BUCK-TICKが、2018年12月29日に東京・日本武道館で『TOUR No.0 -FINAL-』を開催した。彼らが12月29日に日本武道館でライヴを行うのは今年で19年連続。この公演は、今年3月にリリースしたアルバム『No.0』を引っ提げ、同月よりスタートしたホールツアーと、10月よりスタートしたライヴハウスツアーの集大成であると同時に、今月9日の公演後に体調不良を訴え、その後の4公演を延期することになった櫻井敦司(Vo)の復帰公演でもあった。

この20日間、メンバーも、そして全国のBUCK-TICKファンも、同じ月を見上げ、同じ願いを掛けていたのではないだろうか。この出来事は、誕生と終焉、愛と死を描いた『No.0』の世界を具現化するこのステージに、図らずも新たな意味や想いを加えることとなった。その結果、日本武道館という大きな会場でありながら、まるでメンバーとファンとの指と指が触れ合うような、温かみのある慈愛に満ちたステージになっていたように思う。

会場には彼の体調を不安視する空気も少なからずあったと思うが、イントロからバックに炎の玉が上がるド派手な演出と、櫻井の力強い歌声でその不安を一瞬にして一掃したのが1曲目の「GUSTAVE」だった。「ノスタルジア -ヰタメカニカリス-」をアレンジしたSEが、ステージ前面に貼られた紗幕にスチームパンクの映像と歌詞で視覚化されている頃、その奥のステージではメンバーがスタンバイ。『No.0』随一のダンスチューン「GUSTAVE」のイントロと共に紗幕が落ち、センターから真っ赤なレースの衣装に黒い着物を羽織り、軍帽を被った櫻井が登場すると大きな歓声が上がった。猫の手ダンスで一体化したフロアのボルテージを、「Baby, I want you.」「美醜LOVE」と続くアッパーチューンでさらに引き上げた。

BUCK-TICK、櫻井敦司の復帰公演となった19年連続武道館で温かみのある慈愛に満ちたステージ
撮影/田中聖太郎写真事務所

BUCK-TICK、櫻井敦司の復帰公演となった19年連続武道館で温かみのある慈愛に満ちたステージ
撮影/田中聖太郎写真事務所

BUCK-TICK、櫻井敦司の復帰公演となった19年連続武道館で温かみのある慈愛に満ちたステージ
撮影/田中聖太郎写真事務所


ステージは、映像や照明を駆使したホールツアーでの“観せる『No.0』”と、クラップやダンスで一体感を煽ったライヴハウスツアーでの“体感する『No.0』”の両方を融合させた形で展開していく。「みなさん今晩は。どうもご心配をお掛けしました。今夜は一緒にダンスしましょう」と、不敵な笑みを見せた櫻井と共にフロアもクラップしながら乱舞した「光の帝国」、「Ophelia」と「サロメ -fame fatare-」では儚さと激しさと、両極にある女性の姿を歌に寄り添うバンドアンサンブルとパフォーマンスで魅せた。

ヤガミ・トール(Dr)が轟音を打ち鳴らす「IGNITER」では、今井寿(Gt)と櫻井の力強いツインヴォーカルが生命力みなぎる眩い太陽を思わせたかと思えば、ヤガミと樋口豊(Ba)のリズム隊が鳴らすトライバルなリズムが禍々しいオーラを放つ「月蝕」でフロアを一変し、陰の世界へと引きずりこむ。こうして相反する2曲の対比が面白いのもこのセットリストの聴きどころの一つ。満月をバックに雄々しく吠える「BABEL」と、三日月をバックに儚い心情を吐露する「Moon さよならを教えて」も然り。星野英彦(Gt)と今井によるアコースティックナンバーも、スパニッシュな「Cuba Libre」ではギラギラと照りつける太陽を、「Mr.Darkness & Mrs.Moonlight」ではミステリアスな月夜を描いていた。「もっと、もっと欲しい。僕の好きなコンサート、歌を、誰だい? 取り上げたやつは」と、櫻井の一人語りから始まった「BOY septem peccata mortalia」から、「薔薇色十字団 -Rosen Kreuzer-」と終盤に向けてステージをかき回し、“人生は愛と死”と高らかに「Memento mori」を歌い本編は終了した。

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    「BUCK-TICK、櫻井敦司の復帰公演となった19年連続武道館で温かみのある慈愛に満ちたステージ」の みんなの反応 3
    • 匿名さん 通報

      櫻井さん復帰できてよかった。

      5
    • 匿名さん 通報

      星野さんの写真も載せてください…

      0
    • 匿名さん 通報

      19年連続武道館公演なんて、BUCK-TICKはヒット曲がある訳でもないし、そんなに売れてる印象もないのに、どうしてこんなに人気が続くんだ? 前から不思議。

      0
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