THE ORAL CIGARETTES、“人間らしい感情”を伝え続けたツアーに幕

THE ORAL CIGARETTES、“人間らしい感情”を伝え続けたツアーに幕
Photo by Viola Kam (V’z Twinkle)

THE ORAL CIGARETTESが2019年3月17日、自身史上最長となるツアー「Kisses and Kills Tour 2018-2019 A/W」の幕を下した。本ツアーは2018年6月にリリースしたアルバム『Kisses and Kills』を引っ提げて行われたもので、2018年9月19日のZepp Tokyoを皮切りにアリーナ4公演含む全国19公演で開催された。

昨年の12月から始まったアリーナツアーでは、チケットがソールドアウトとなる盛況ぶり。山中拓也(Vo./Gt)が「6ヵ月やってきたなかで一番楽しい。今日という日があってよかった」と本公演を振り返った通り、最長ツアーを締めくくるにふさわしい熱い一夜となった。
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Photo by Viola Kam (V’z Twinkle)
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山中拓也(Photo by Viola Kam /V’z Twinkle)

オープニングではオーラルライブ恒例の山中によるアナウンス、「一本打って『只今より』」「二本打って『THE ORAL CIGARETTESの』」「三本打って『Kisses and Kills アリーナツアー横浜アリーナ公演を』」「四本打って『始めたいと思います』」でファンとの息ぴったりの四本打ちから幕を開けた。近未来的な都市の映像がスクリーンに映し出され、中西雅哉(Dr)がドラムセットともにステージ下から浮上。激しいドラムの音を合図に「What you want」のイントロが始まり、爆発音が鳴り響くと同時に山中、あきらかにあきら(Ba)、鈴木重伸(Gt)が登場した。山中が「今日一日ヤバい日にしようぜー!」と告げると、オーディエンスは思い切り手を高く挙げ、その煽りに応えていく。「もういいかい?」のあとに披露された「容姿端麗な嘘」では、ステージ上の巨大スクリーンにカラフルな色が映し出され、Music videoを彷彿とさせる派手なステージ演出が展開されていった。ライブハウス公演とは違い、会場が広くなったことでステージとの距離も遠くはなったのだが、時折、4分割されたビジョンに映し出された4人の顔のアップされる演出といったスケール感のあるパフォーマンスや、山中の力強い歌声が会場の隅々に響き、心地好い空間を作り出していた。
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鈴木重伸(Photo by 鈴木公平)
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あきらかにあきら(Photo by 鈴木公平)
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中西雅哉(Photo by Viola Kam /V’z Twinkle)

今回のツアーでは、アルバムタイトルの通り、愛の“Kisses編”と憎しみの“Kills編”の2部構成で展開される。前半は愛を伝える構成ということで、「LOVE」や「不透明な雪化粧」などの楽曲で観客へ感謝と愛を伝えていく。また、上空には巨大な箱型のLED照明の人口知能=「KK CUBE」が設置されており、アシスタントとして活動。MCでは“Kisses”にちなみ、「KK CUBE」があきらに<女性の口説き方>について質問する場面もあった。あきらは赤裸々に口説き方のトークを展開するも、「今日は皆さんを口説きに来ています」と切り替え、「起死回生STORY」になだれ込んだ。ユーモアを交えたMCから一転、力強いバンドアンサンブルに乗せて、オーディエンスのシンガロングが鳴り響いた。「リブロックアート」では、鈴木がギターのリフを刻みながら、その躍動感も交え、観客を煽りにいく。Kisse編のトリを飾ったのは「ReI」。こちらは山中のソロによるアコースティックアレンジで演奏された。1対12,000人…ではなく、12,000人が1人から届けられる歌声に真剣に耳を澄ませ、堪能。曲の終わりには大きな拍手を送っていた。
THE ORAL CIGARETTES、“人間らしい感情”を伝え続けたツアーに幕
山中拓也(Photo by 鈴木公平)

続いて、Kills編へ。客席の頭上にひときわ存在感を放つ「KK CUBE」には、憎しみ、後悔、嫌いなどの言葉が映し出されていく。その演出は、つい目をそむけたくなる、蓋をしていたような感情に響いてくるものだった。「Ladies and Gentlemen」から幕を開けた後半戦では、人間のあらゆる感情を歌った「PSYCHOPATH」「DIP-BAP」「ワガママで誤魔化さないで」の楽曲を含め、Kills編ならではの世界観にオーディエンスを包み込み、観客の心を揺さぶっていく。
THE ORAL CIGARETTES、“人間らしい感情”を伝え続けたツアーに幕
Photo by Viola Kam (V’z Twinkle)
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Photo by Viola Kam (V’z Twinkle)

本編最後のMCでは、山中が横浜アリーナで観た先輩のライブの話へ。「横浜アリーナという場所で、そのバンドしか出せない存在感を出していて。そのライブを観たときに、嫉妬もあるし、羨むこともあった」と吐露。続けて、「そのなかで感じられるものは、今自分のやるべきことなんだと思います」といい、「それを考えるのが負のパワーだと思うんです。ロックバンドは弱いやつがやるもの、だからこそ説得力がある。弱くていい。ロックが好きなんだったら、そのままでいいと俺は思います」と優しく語りかけた。そのメッセージをより印象づけるかのように「カンタンナコト」「狂乱 Hey Kids!!」「BLACK MEMORY」とキラーチューン祭りで畳みかけ、勢いよく本編を締めくくった。

アンコールでは、再会を約束するかのように「ONE'S AGAIN」が届けられた。ここで終わりかと思いきや、ラストに「嫌い」が投下された。大型スクリーンには真っ白の背景が映し出され、4人が黒いシルエットに。その表情は見えないものの、全力で人間らしい感情、深い愛や苦しみを表現していたのではないだろうかと思う。演奏後、無言のままステージを立ち去っていった。
THE ORAL CIGARETTES、“人間らしい感情”を伝え続けたツアーに幕
Photo by 鈴木公平

先日ミュージックステーションに出演しTwitterのトレンド1位を獲得したり、9月には初の野外主催イベントを泉大津フェニックスにて2日間、行うことも発表されていたりなど、2019年において、その一歩は確実に大きなものになっている。彼らの“攻め”からますます目が離せない。

<セットリスト>
01. What you want
02. もういいかい?
03. 容姿端麗な嘘
04. LOVE
05. A-E-U-I
06. 不透明な雪化粧
07. 起死回生STORY
08. リブロックアート
09. トナリアウ
10. ReI
11. Ladies and Gentlemen
12. PSYCHOPATH
13. DIP-BAP
14. ワガママで誤魔化さないで
15. LIPS
16. CATCH ME
17. カンタンナコト
18. 狂乱 Hey Kids!!
19. BLACK MEMORY
-アンコール-
20. ONE'S AGAIN
21. 嫌い

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