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萩原健一、倉本聰、室田日出男…不祥事、対立、病…大河ドラマ降板の歴史を検証。ピエール瀧のこの後に光は

結果的に、倉本と演出陣は決裂するにいたる。引き金となったのは、倉本が取材に応えた女性誌の記事だった。NHKの広報の指名で、倉本が渡哲也の代役問題について取材依頼に応じることになったが、やって来た記者はNHKの不手際ばかり熱心に聞いてくる。出演者やスタッフ一同頑張っていると説明しても、そういうコメントは一切メモしない。これに危うさを感じた倉本は、雑誌の版元に赴き、記事をチェックさせてもらったところ、案の定、番組を中傷する内容だった。押し問答の末、真意を説明して修正を頼んだのだが、うかつにも見出しのことを忘れていた。

雑誌の発売日、「『勝海舟』を内部から爆弾発言!」という見出しの新聞広告に、NHK局内は騒然とする。このあとのことを、倉本は《二十数人の番組スタッフに徹底的に吊し上げられた。僕に同情的な人はたったの二人。「記事の内容をよく読んでくれ」と言ったが、聞く耳を持たない。悔しくて悲しくて泣けてきた》と述懐している。

ただ、当該記事(「ヤングレディ」1974年6月17日号)を読むと、「出演者やスタッフ一同頑張っている」といったニュアンスはあまり読み取れず、見出しがどうあれ、結果は変わらなかった気もする。『NHK大河ドラマの歳月』によれば、このときチーフプロデューサーとチーフディレクターが両者の和解に奔走したものの(おそらく倉本の言う「同情的な人」とは彼らのことだろう)、こじれた糸は戻らなかった。

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    「萩原健一、倉本聰、室田日出男…不祥事、対立、病…大河ドラマ降板の歴史を検証。ピエール瀧のこの後に光は」の みんなの反応 2
    • 匿名さん 通報

      リバー・フェニックスの件はどうなる。

      1
    • 匿名さん 通報

      官兵衛のナレーションは不評で交代させられたんだよ

      0
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