やすらぎ会館の地下にあるのは納骨堂。店は恋人・大五郎(加治将樹)が真由美の誕生日に予約してくれていた。ということは、大五郎は……。彼女の気持ちも知らず、他の客の誕生日を祝い続けていたことを知り、堤は衝撃を受ける。いい人だ。
伊賀たちは手作りバースデープレートと歌で真由美の誕生日を祝うが……そこへ大五郎がやってきた。やすらぎ会館の地下の水道修理で来られなかっただけだった。
バースデープレートはあればうれしいが(別料金でもいい)、過剰なサービスは不要というのが個人的な結論。適切な距離感が最大のサービスだと思うのだが。
ホスピタリティよりも大切なもの
「ホスピタリティを重視すれば店は繁盛する。それは牛丼でもフレンチでも同じはずです。それを立証するためにも、この店の経営を1週間、俺の好きなようにやらせてもらえませんか?」
誕生日騒動を乗り越え、あらためて仮名子に直訴する堤。辞職を覚悟しての訴えだ。それに対して仮名子は、
「でもね、レストランはホスピタリティだけではダメよ」
と意味深な言葉を投げかける。それでも堤は止まらない。ホスピタリティ向上を目指した1週間が始まった。
従業員たちは客に求められるまま、割り箸、マヨネーズ、煎茶を求められるまま出し、スマホの充電、料理の切り分け、ワインのしみ抜きを引き受け、さらにはケーキの持ち込みまで許可することになってしまう。フレンチレストランなのに! 1週間後、店は繁盛しているが、ほぼ無法地帯に。店員たちも疲労困憊だ。
原作が漫画なのに記事に別な人のイラストをつけるのって変。