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「刑務所サバイバル術」アメリカでムショに放り込まれないためにはどうするか、もし放り込まれてしまったら

そんな国で作られたドキュメンタリーなので、『刑務所サバイバル術』のアドバイスは非常に実践的。とにかく警察官とは口をきかず、じっと黙って高圧的な尋問に耐えろ。どれだけ相手が威圧的でも弁護士を要求しろ。具体的なアドバイスが満載だ。しかしそれでも運に左右されることも多い。自分についた弁護士が有能とは限らないし、そもそも逮捕した警察官の能力にも左右される。『刑務所サバイバル術』には「初仕事で殺人事件を解決すれば一気に出世できるから、不必要に意気込んでいた若い警察官に誤認逮捕された人」の証言もある。「ハイスクールを出たての若者が、長期間の法曹教育を受けてもいないのに人間を逮捕するのがそもそも危なっかしい」という問題点を『刑務所サバイバル術』は主張するのだ。確かにそうなんだけど、なかなか解決策を出しにくい話である。

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『刑務所サバイバル術』は後半、アメリカの刑務所がいかに儲かるビジネスかを紹介する。なんせ囚人は放っておいてもどんどん増え続けるから、刑務所を運営する民間企業(アメリカには民営の刑務所がゴロゴロあるのだ)にとっては濡れ手に粟。囚人には基礎的な衣料品以外支給せず服も食事も有料にすれば、そのぶん全部がっぽがっぽ儲かるというめちゃくちゃチョロいビジネスである。

さらに、囚人はタダ同然でこき使っていい労働力としても魅力的だ。『刑務所サバイバル術』では世界的な大企業がガンガン刑務所と契約し、受刑者に格安で仕事をさせていることが明かされる。基礎的な運営費は税金で支払われる上、警察と検察が勝手にタダ同然の労働者を大量供給してくれるんなら、刑務所を運営する側としては受刑者は多ければ多く、服役期間は長ければ長いほうがいい。というわけで、アメリカの刑務所制度はちっとも改善されず、関連法案も放置されっぱなしだという。なかなかすごい話だ。

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「「刑務所サバイバル術」アメリカでムショに放り込まれないためにはどうするか、もし放り込まれてしまったら」の みんなの反応 1
  • 匿名さん 通報

    極悪さでは神奈川県警が上。

    0
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2019年12月13日のレビュー記事

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