「スカーレット」115話。はじめての二日酔いで「ハチさん」と呼んで泣いた喜美子
連続テレビ小説「スカーレット」115話。木俣冬の連続朝ドラレビューでエキレビ!は毎日追いかけます

(これまでの木俣冬の朝ドラレビューはこちらから)

連続テレビ小説「スカーレット」 
◯NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
◯BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
◯1週間まとめ放送 土曜9時30分~
「スカーレット」115話。はじめての二日酔いで「ハチさん」と呼んで泣いた喜美子

『連続テレビ小説 スカーレット Part1 (1)』 (NHKドラマ・ガイド)

第20週「もう一度家族に」115回(2月17日・月 放送 演出・鈴木 航)


お金持ちで自由奔放な小池アンリ(烏丸せつこ)が神戸から持ってきた5万円もするワインでべろべろに酔ってしまった喜美子(戸田恵梨香)。朝、はじめての二日酔いを経験する。

パジャマで髪ぼさぼさで立ち尽くした挙げ句、横座りしてだらりとした口調で息子の職場に電話する。

ヒロインのだらしなさを描くのは「不倫」ばかりではない。「二日酔い」という手があった。

ちょうど114回のレビューで「女ともだち」に関して引き合いに出した「赤毛のアン」では、アンがはじめてできた親友ダイアナにあやまってぶどう酒を飲ませ酔わせてしまうエピソードがある。その翻訳家をヒロインにした朝ドラ「花子とアン」もそれを踏襲し、のちに親友となる蓮子からぶどうのお薬と言われて飲んだぶどう酒で酔っ払ってしまうエピソードがあった。
女が、ヒロインが、「してはいけないこと」をする。それこそが挑戦。
すばらしい。

孤独な女がふたりでしたたか酔い、その勢いで「一緒に暮らそう」とまで言い合う。幼馴染の照子、お姉さんのようなちや子に続く、新たな女ともだちの出現。
女のひとり飯を描き、ひとりはやっぱり寂しいからシェア友達を作ろうという提案。80年代を描きながら、極めて現代に寄り添っている。

でも「友達」が少なくて「友達」がどういうものかよくわからない喜美子の描写は、いささか強引な気もしないでない。
照子もちや子も、信作もいるのに。彼らがとにかく良すぎるのだ。
照子は夫がいて、ちや子は多忙で、信作も百合子の夫だし忙しいし、しょっちゅう会えない。いまの喜美子には新たな出会いが必要だってことはわかるのだけれども……。
アンリが喜美子につくったお茶漬けはおそろしく雑なものだった。大阪編のあの素敵なお茶漬けとはまるで違う。
そんな人だけどいまの喜美子には必要なのだ。

「親は親 子は子」


ヒロインがいけないことをしたその日、ドラマは「父」を描く。

信楽窯業研究所では喜美子のことを知らない人はいない。いやむしろ、信楽の有名な陶芸家として、みんな一目置いている。反対に、八郎(松下洸平)は、昔、そこそこの陶芸家だったが、妻の才能に負けてこの地を去って行ったと偏見の眼で見られていた。
それを黙って聞き流す武志(伊藤健太郎)。
武志にとっては尊敬する父親。
当時まだ子供だったからどのへんまで真相を理解しているかわからないが、当事者ではない人たちが適当なことを言っていることに胸を痛めているように見えた。

それを気にする掛井(尾上寛之)が武志に話しかける。もうすぐ父になる掛井は子供の名前を考え中。この時代「愛と誠」という漫画が流行っていて(映画化もされて)、掛井は「愛」か「誠」にしようと考えている。そこは「純と愛」じゃないのね。

そこに信作(林遣都)の話が出て、男の子が生まれたら「◯作」にすると考えて、八郎が好きだから「八作」案もあったと思い出す(大野家は、信楽の「信」をつけるんじゃないのか。
忠信、信作と来たのだから)。
その流れで掛井は、母と自分を残して出ていった自分の父の話をする。
「どんな父親のもとで生まれ育とうが、俺は普通や」
「親は親、子は子や」
そう励ます掛井はいい人。

もしかして、このドラマでは描かれていないけれど、噂のほうが真実なのかもしれない。八郎は本当は作家として喜美子にかなわないと思っていたのかもしれない。でもそれを喜美子や武志の前で認めることは断じてできず人知れず苦しんでいたのかもしれない。

そう思ったら、八郎のほうが孤独なんじゃないか。

信作と八郎の再会


父の話に信作の話も盛り込むことで、次のシーンで信作と八郎が出てくる前準備になっていた。

課長に出世した信作と八郎、四年ぶりの再会。あかまつで飲む。誰にも言えないどうでもいい話をして笑い合うふたり。
喜美子にそういう友達ができたのと同時に、信作も寂しさを八郎で埋めた。八郎も同じかもしれない。

喜美子とアンリの場面と重ねることで印象的になるし、娘・桃と桜の名前も、掛井と武志の場面で出ていて、忘れちゃっていた人もああ、愛娘の話ね、とわかりやすい親切設計。こういうところは常に気を配っている一方で、課長になると楽しく飲めないという信作のセリフは引っかかる。信作は昔から人見知りで、誰ともそんなに気を許して話のできない人ではなかったか。喜美子も信作も照子も、不器用でさみしんぼうな者たちが奇跡的に集まって補い合う麗しい関係ではなかったか。そこは絶対揺るがないものとして代え難いものとしておいてほしいと思う視聴者はいるのだ。誰とは書かないがこういう矛盾をうまいことセリフで辻褄を合わせちゃう要領の良さがある作家もいる。「スカーレット」は貫通行動に則ってきちんと整えることをせず、混ぜ寿司のように混ぜて、その混ぜた具のなかに時々当たりが出てくるところが魅力だ。穴窯で偶然灰が多くかぶって美しく焼き上がるような偶発性にも近い。115回も秀逸なのはその後だった。

信作が話す、東京出張で3年も使っている同じホテルの電灯のスイッチがわからないという話。
今更誰にも聞けない、たわいない話ではあるが、こういうことはよくあることだし、もっと他の「今更言えない」ことの暗喩でもあるだろう。

「ハチさん」と呼んで泣く喜美子


今更言えないこと。
貴美子は、ワインを飲んで酔って、「ハチさん」の名前を呼んで泣いていたとアンリが言う。

酔った勢いだということはわかったうえで、一緒に暮らす気になっているアンリだったが、喜美子が一緒に暮らすうえでのルールを持ち出すと、「面倒くさい」としぶしぶ顔。喜美子は生真面目、アンリは奔放な人。好対照だ。お茶漬けの作り方と同じく。

自由なアンリに影響されて八郎への本音もダダ漏れてしまったのだろう。19週で、戻ってきたアンリに泣いて抱きつくのも同じく。

八郎の名前を無意識で呼んでいたことに驚く喜美子から溢れるように流れる劇伴は繊細なピアノ曲。
愛を捨て創作を手に入れた末に、もう一度、愛を取り戻し、作品にさらに深みが加わるとしたら、こんなに素敵な物語はない。
さて、どうなる? あと6週!
(木俣冬 タイトルイラスト/まつもとりえこ)

登場人物とあらすじ(週の終わりに更新していきます)


第1週 昭和22年 喜美子9歳  家族で大阪から信楽に引っ越してくる。信楽焼と出会う。
第2週 昭和28年 喜美子15歳 中学を卒業し、大阪に就職する。
第3週 昭和28年 喜美子15歳 大阪の荒木荘で女中見習い。初任給1000円を仕送りする。
第4週 昭和30年 喜美子18歳 女中として一人前になり荒木荘を切り盛りする。
第5週 昭和30年秋から暮にかけて。喜美子、初恋と失恋。美術学校に行くことを決める。
第6週 昭和31年 喜美子、信楽に戻り、丸熊陶業で働きはじめる。
第7週 昭和31年 喜美子、火鉢の絵付けに魅入られ、深野心仙の弟子になる。
第8週 昭和34年 喜美子21歳 「信楽初の女性絵付け師ミッコー」として新聞に載る。
第9週 昭和34年夏、丸熊陶業の社長が亡くなり深野組解散。秋、喜美子の絵付け火鉢が完成する。
第10週 昭和34年秋、喜美子、十代田八郎に陶芸を習いはじめ、彼に恋をする。
第11週 喜美子と八郎、結婚を誓う。昭和34年年末、陶芸展出品作づくりに八郎は励む。
第12週 昭和40年、喜美子と八郎、独立し、男の子も生まれている。川原家は離れを作ったせいで未だ貧乏。
第13週 昭和40年、常治が亡くなる。喜美子はじめて自由に作品を作る。
第14週 昭和44年冬、かわはら工房に松永三津が弟子入りする。
第15週 喜美子、次世代展に応募するが落選。信作と百合子が結婚を前提につきあいはじめる。
第16週 八郎、銀座の個展成功。喜美子は穴窯を造る。
第17週 昭和44年冬、三津は去り、喜美子と八郎は別居する。
第18週 昭和54年、離婚した喜美子は陶芸家として大成功している。武志は陶芸家を目指し京都の美大を受験する。
第19週 昭和58年春、マツが亡くなって3年半が経過。武志は大学卒業して、信楽窯業研究所に通うことになる。喜美子のもとに謎の女・小池アンリが現れる。

●川原家
川原喜美子…戸田恵梨香 幼少期 川島夕空  主人公。中学卒業後、大阪の荒木荘に女中として就職。三年働いた後、信楽に戻り、丸熊陶業初の女性絵付け師となるが、絵付け火鉢が下火になり、陶芸の勉強をはじめる。陶芸の先輩・八郎と結婚。主婦と陶工を両立させていたが、創作に目覚め、薪で色合いを出す穴窯を造る。

十代田八郎 → 川原八郎…松下洸平 8人きょうだいの末っ子。父母は亡くなっている、京都の美術大学出身。丸熊陶業の新商品開発の仕事に携わり、喜美子と結婚(婿入り)。陶芸家として独立。昭和40年、金賞を受賞。が、その後、伸び悩んでしまうが、三津の助言によって、和食器のディナーセットを作り評価を得る。

川原武志…又野暁仁→中須翔真→伊藤健太郎  喜美子と八郎の長男。父母の影響で陶芸家を目指す。

川原常治…北村一輝 戦争や商売の失敗で何もかも失い、大阪から信楽にやってきた。気のいい家長だが、酒好きで、借金もある。口は悪いが、娘たちを溺愛し、喜美子の結婚に猛反対するも、体を壊すほど働いて離れを建てるという愛情を見せるも、そのまま弱って膵臓と肝臓癌を患い、昭和40年死亡。

川原マツ…富田靖子 地主の娘だったが常治と駆け落ちして結婚。体が弱く家事を喜美子の手伝いに頼っている。ぼんやりして何をしているのかよくわからないながら、なぜかなくてはならない存在感を放っている。夫の死後、ママさん合唱団の活動に励む。

川原直子…桜庭ななみ 幼少期 やくわなつみ→安原琉那 川原家次女 空襲でこわい目にあってPTSDに苦しんでいる。それを理由にわがまま放題。東京の熨斗谷電機の工場に就職。父の葬式にも出ず、大阪で商売をはじめると宣言するが、実家にお金を借りるため妊娠したふりをしてあっという間に見破られる。

川原百合子…福田麻由子 幼少期 稲垣来泉→住田萌乃 末っ子でおとなしかったが、料理もするようになり、直子が東京に行くと気丈になっていく。家庭科の先生になるため短大進学を目指すが、結局就職する。父の面影を求め、あかまつで飲むようになる。そんな気持ちを理解してくれた信作と結婚を決める。

●熊谷家
熊谷照子…大島優子 幼少期 横溝菜帆 喜美子の幼馴染で親友。喜美子とは幼いときキスした仲。信楽の大きな窯元・丸熊陶業のひとり娘。学徒動員で戦死した兄に代わって家業を継ぐため、京都の短大を卒業後、婿をとる。四人の子供の母となる。「家庭菜園照子」に励む。

熊谷秀男…阪田マサノブ  信楽で最も大きな「丸熊陶業」の社長。娘には甘い。昭和34年、突然死。
熊谷和歌子… 未知やすえ 照子の母。敏春を戦死した息子の身代わりのように思っている。
熊谷敏春…本田大輔 照子の婿。 京都の老舗旅館の息子。新商品開発に意欲を燃やす。先代の突然の死により社長となり、八郎に期待を賭ける。照子には優しい夫。バナナが好物。
熊谷竜也…福崎那由他 照子と敏春の長男 野球をやっていたが高校を中退、窯業研究所に入る。


●大野家
大野信作…林遣都 幼少期 中村謙心 喜美子の幼馴染。子供の頃は心身共に虚弱だったが、祖母の死以降、キャラ変しモテるように。高校卒業後、役所に就職する。早く結婚したかったが、来る者拒まず交際しても、毎回うまくいかない。百合子のことは本気で好きになり、結婚を決意する。

大野忠信…マギー 大野雑貨店の店主。信作の父。戦争時、常治に助けられてその恩返しに、信楽に川原一家を呼んでなにかと世話する。大手雑貨店の影響で雑貨店からカフェに商売替えする。

大野陽子…財前直見 信作の母。川原一家に目をかける。マツの貯金箱を預かったことで離婚の危機に直面するが一件落着。カフェサニーをきりもりしている。

大野桜…吉川詩穂梨  信作と百合子の子供
大野桃…朝日湖子 信作と百合子の子供 

●信楽の人たち 
慶乃川善…村上ショージ 丸熊陶業の陶工。陶芸家を目指していたが諦めて引退し草津へ引っ越す。喜美子に作品を「ゴミ」扱いされる。穴窯を使用していて死後喜美子にその資料が託された。

工藤…福田転球  大阪から来た借金取り。  幼い子どもがいる。
本木…武蔵 大阪から来た借金取り。
…中川元喜  常治に雇われていたが、突然いなくなる。川原家のお金を盗んだ疑惑。
博之…請園裕太 常治に雇われていたが、突然いなくなる。川原家のお金を盗んだ疑惑。

所沢…牛丸裕司 信作の上司
黒岩次郎…上野俊介 幼少期 溝上空良  信作の幼馴染 お見合い大作戦に参加する。

田畑よし子…辻本みず希 お見合い大作戦に参加、信作に好意を寄せるが、9対1で嫌いと振られる。

佐久間 …飯田基祐 美術商。信楽にジョージ富士川を呼ぶ。

柴田寛治…中村育二 窯業研究所の所長
橘ひろ恵…紺野まひる 窯業研究所所員 喜美子の花の描かれたカップを気に入る。夫の仕事で神戸にいっていたが、戻ってきて再び喜美子に仕事を依頼する。

畑山順 …田中亨  かわはら工房の弟子  稲葉と喧嘩ばかりしてすぐにクビになる
稲葉五郎 …永沼伊久也 かわはら工房の弟子 畑山と喧嘩ばかりしてすぐクビになる

松永三津 …黒島結菜 東京の美術大学で釉薬の研究をしていた勉強熱心でなにごとにも物怖じしない若い女性。家は芸術家一家。かわはら工房に弟子入りする。

●信楽 丸熊陶業の人々

城崎剛造…渋谷天外 丸熊陶業に呼ばれて来た絵付け師。気難しく、社長と反りが合わず辞める。
加山…田中章 丸熊陶業社員。
原下…杉森大祐 城崎の弟子。
八重子…宮川サキ 丸熊陶業で陶工の食事やお茶の世話をする。
…西村亜矢子 丸熊陶業で陶工の食事やお茶の世話をする。
西牟田…八田浩司 丸熊陶業の中堅社員。

深野心仙…イッセー尾形  元日本画で戦後、火鉢の絵付け師となる。喜美子を9番目の弟子にする。
若社長の代になり、長崎の若手陶芸家・森田隼人に弟子入りすることにする。
池ノ内富三郎…夙川アトム 深野の一番弟子。深野組解散にあたり、京都に就職。
磯貝忠彦…三谷昌登 深野の二番弟子。深野組解散にあたり、大阪に就職。

藤永一徹…久保山知洋 陶器会社で企画開発をやっていて、敏春に雇われる。
津山秋安…遠藤雄弥 大阪の建築資材研究所にいて、敏春に雇われる。

森田隼人…長崎の陶芸家。深野が弟子入りを申し込む。

●信楽  喜美子が陶芸家として大成してから編の人々

住田秀樹…田中美央 喜美子の後援会会長
永山大輔…七瀬公 武志の高校の同級生  昔は大きな窯業会社だった
宝田学…大江晋平  武志の高校の同級生 家は米屋

掛井武蔵丸…尾上寛之 信楽窯業研究所の先生
石井真奈…松田るか 信楽窯業研究所の事務員
鯖山…福島快利 信楽窯業研究所に通う人
楠木…小籔大祐 信楽窯業研究所に通う人

●大阪 荒木荘の人々
荒木さだ…羽野晶紀 荒木荘の大家。下着デザイナーでもある。マツの遠縁。京都の服飾学校の校長になっている。昭和44年、荒木荘一帯は買収されビルが建つ。
大久保のぶ子…三林京子 荒木荘の女中を長らく務めていた。喜美子を雇うことに反対するが、辛抱して彼女を一人前に鍛え上げたすえ、引退し娘の住む地へ引っ越す。女中の月給が安いのでストッキングの繕い物の内職をさせる。
酒田圭介…溝端淳平 荒木荘の下宿人で、医学生。妹を原因不明の病で亡くしている。喜美子に密かに恋されるが、あき子に一目惚れして、交際のすえ、荒木荘を出る。
庵堂ちや子…水野美紀 荒木荘の下宿人。新聞記者だったが、不況で、尊敬する上司・平田が他紙に引き抜かれたため、退社。たびたび喜美子と会い励ましている。フリーランスの記者として活躍。

田中雄太郎…木本武宏 荒木荘の下宿人。市役所をやめて俳優を目指すが、デビュー作「大阪ここにあり」以降、出演作がなく、俳優を諦め歌手に転身。鳴かず飛ばずだったが最後と思って出した「さいなら」がヒットする。喜美子のつけた「信楽太郎」を使っている。

●大阪の人たち 
マスター…オール阪神 喫茶店のマスター。静を休業し、歌える喫茶「さえずり」を新装開店した。
平田昭三…辻本茂雄 デイリー大阪編集長 バツイチ 喜美子の働きを気に入って、引き抜こうとする。
不況になって大手新聞社に引き抜かれた。
石ノ原…松木賢三 デイリー大阪記者
タク坊…マエチャン デイリー大阪記者
二ノ宮京子…木全晶子 荒木商事社員 下着ファッションショーに参加
千賀子…小原華 下着ファッションショーに参加
麻子…井上安世 下着ファッションショーに参加
珠子…津川マミ 下着ファッションショーに参加 
アケミ…あだち理絵子 道頓堀のキャバレーのホステス お化粧のアドバイザーとしてさだに呼ばれる。

泉田工業の会長・泉田庄一郎…芦屋雁三郎 あき子の父。荒木荘の前を犬のゴンを散歩させていた。
泉田あき子 …佐津川愛美 圭介に一目惚れされて交際をはじめる。

ジョージ富士川…西川貴教 「自由は不自由だ」がキメ台詞の人気芸術家。喜美子が通おうと思っている美術学校の特別講師。昭和40年、信楽に実演会を行いにやって来る。その後、再び、信楽を訪れ「熱うなる瞬間」について喜美子に語る。

十代田いつ子…しゅはまはるみ 八郎の姉 大阪で髪結いをしている。

まみ子…和泉  中淀はたらく母の会
栄子…大橋梓 中淀はたらく母の会
アイ子…梅田千絵 中淀はたらく母の会
由香里…五十嵐サキ 中淀はたらく母の会

ポン太…畑中ゆう ラジオのDJ
信楽太郎をゲストに呼ぶ

その他

草間宗一郎…佐藤隆太 大阪の闇市で常治に拾われる謎の旅人。医者の見立てでは「心に栄養が足りない」。戦時中は満州にいて、帰国の際、離れ離れになってしまった妻・里子の行方を探している。喜美子に柔道(草間流柔道)を教える。大阪に通訳の仕事で来たとき喜美子と再会。大阪には妻が別の男と結婚し店を営んでおり、離婚届を渡す。東京に住んでいたが、台湾に貿易の仕事に行くことに。

草間里子…行平あい佳 草間と満州からの帰り生き別れ、別の男と大阪で飯屋を営んでいる。妊娠もしている。

鮫島正幸…正門良規 直子と東京の職場が一緒で、会社を辞めて大阪で商売をはじめた。直子と結婚してもいいと思っているが……。

脚本:水橋文美江
演出:中島由貴、佐藤譲、鈴木航ほか
音楽:冬野ユミ
キャスト: 戸田恵梨香、北村一輝、富田靖子、桜庭ななみ、福田麻由子、佐藤隆太、大島優子、林 遣都、財前直見、水野美紀、溝端淳平ほか
語り:中條誠子アナウンサー
主題歌:Superfly「フレア」
制作統括:内田ゆき