SHINee・テミン|ソロでも絶対的な地位を確立 著しい成長を遂げる“ACE”<メンバー分析>

SHINee テミンの略歴・キャラ分析

SHINee is Back!!ついに、SHINeeが2年半ぶりに帰ってきた。

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結成10周年を迎えた2018年の1年間、日韓で全力の活動を行い、12月にリーダーのオンユが入隊。2019年3月にキー、4月にミンホも続けざまに入隊し、彼ら不在の間、末っ子のテミンはソロ活動を行いメンバーたちの帰還を待っていた。


2020年夏から冬にかけオンユ、キー、ミンホが除隊。そして2月22日にリリースした7thアルバム『Don’t Call Me』で約2年半ぶりにSHINeeとしての活動を再開させた。日本でも絶大な人気を誇るSHINeeのメンバーたちの歴史を振り返ってみよう。

アーティストとして飛躍的に成長

連載最後は、SHINeeの“ACE”、テミンを紹介。

テミンは、1993年7月18日生まれ。もともとダンスが大好きで、周りからも「アイドルになるといい」と言われてきたという彼だが、小学6年生のとき「塾に行きたくない!」という理由でSMエンタテインメント(以下、SMエンタ)の公開オーディションを受けて合格。ちなみに、毎週土曜に行われているこの公開オーディションの合格者は年間1名いるかいないかの超難関。
そこからデビューしたのは歴代、ヒチョル(SUPER JUNIOR)、ユナ(少女時代)、テミン(SHINee)、スルギやイェリ(Red Velvet)、へチャンやジョンウ(NCT)の7名だけである。


SHINeeとしてデビューしたのは中学3年生。当時は平均的に今よりデビュー時の年齢が高く、メンバーの平均年齢が17歳ほどだったSHINeeのデビューは、文字通りセンセーショナルな衝撃だった。そんなSHINeeのマンネ(末っ子)であったテミンは、K-POP界のマンネと言われていた。デビュー時の「かわいい年下男子コンセプト」は、テミンの存在が大きかったのかも知れない。

デビュー当時から抜群のダンススキルが話題となる。
キレのあるダンスと美しいビジュアルで存在感を高め、「Lucifer」(2010年)で見せた中世的なロングヘアでは、「女子アイドルもその美しさに嫉妬!」と言われたほど。


ボーカリストとしては、年々飛躍的に成長。2013年の「Why So Serious?」ではパフォーマンスだけではなく、メインボーカルではなかった彼が、ボーカルパートでもセンターに。

アーティストとしての成長を見せていたテミンは、2014年に、アルバム『ACE』でメンバー初のソロデビュー。2016年には日本でもメンバーに先駆け菅原小春の振付で話題となった『さよならひとり』でソロデビューを果たしている。



その後の韓国アルバム『MOVE』(2017年)で独自の世界観を提示し、ソロアーティスト=テミンの世界を確立。
「K-POP界のマンネ」と言われていたテミンが、今や「K-POP界男子アーティストのロールモデル、憧れ」と言われる存在に進化した。

2018年、オンユ、キー、ミンホの入隊でSHINeeとしての活動が止まると、ソロ活動を活発化させ、日本では10万人を動員した初ソロツアー『TAEMIN Japan 1st TOUR 〜SIRIUS〜』を開催。SHINeeとしてはドームクラスの公演を行なってきたテミンが、ソロとして、SHINeeで経験したホール規模のツアーを再び敢行したことに、彼のストイックさとファンへの想いを感じずにはいられない。そして続け様に翌年に開催した初のアリーナツアー『TAEMIN ARENA TOUR 2019 ~X~』も成功裏に幕をおろし、15万人を動員した。


また2019年8月には、SHINee、EXO、NCTのメンバーで構成された「K-POPのアべンジャーズ」と呼ばれるSuperMに参加。アメリカでのデビューも果たしたが、SHINeeを離れた個人活動の間も、挨拶で必ず「SHINeeのテミンです」と言い、メンバー不在のSHINeeを支えた。


「マジックハンド」を持つおおらかな性格

ここからは、テミンのプライベート面を見てみよう。「天使」と例えられるその見た目に反して、性格はかなりおおらか。触ったものを何でも壊し、何でも失くしてしまう「マジックハンド」の持ち主で、キーがソロデビューの記念にプレゼントしてくれた財布も、どうやらアメリカで失くしてしまったよう。

実家ではプードルのイブとマルチーズのアダムを飼っているが、最近は自宅で、子猫のクンを飼い始め、V LIVEで親ばかぶりを見せている。


SuperMのメンバーでもあるEXOのカイとは練習生時代からの大親友。テミンのソロデビュー作『ACE』の収録曲「Pretty Boy」ではフィーチャリングでソロデビューに花を添えたが、テミンには「友情ぺディングズ」という仲良しグループがある。
テミンがそのグループの友人たちに自分でデザインしたダウンジャケット(ぺディング)をプレゼントしたことから、ファンによって名付けられたが、その面々がとんでもなく豪華な顔ぶれ。練習生仲間だったテミン、カイ、HOTSHOT ティモテオ、VIXX ラビ、BTS ジミンに一般人の友人を加えた7人。プライベートで海外旅行に行ったりしているほどの仲の良さだ。


デビュー当初は口数が少なく、ニコニコしている印象が強かったが、実はおしゃべりで、本来秘密にしておかなければならない先の活動をV LIVEやインスタライブなどの生放送で、ポロッと言ってしまうことから、「スポ(ネタバレ)の妖精」という異名もある。

日本語も堪能。「さよならひとり」での日本デビュー時、最初の取材では通訳を付けていたが、1カ月後には通訳ナシで取材に臨めるほどになっていた姿には驚いた。
ここでもまた彼のストイックさを感じさせられた。



アルバム『Don't Call Me』のリリースに先だって行われたスペシャルライブ『The Ringtone: SHINee is Back』でも「スポコーナー」を担当した。

その『The Ringtone: SHINee is Back』で先行公開されたアルバム収録曲「Marry You」についてテミンは、「「Replay -君は僕のeverything-」と「Love Sick」に続くストーリーラインになっています」とデビュー曲でヌナ(お姉さん)に恋した主人公の7年後を描いた「Love Sick」のさらにその先の物語であることをスポ。「ヌナと出会ってプロポーズをする流れになっています」とその内容を語ったが、SHINeeのデビューから13年の月日で、こんな壮大なドラマを楽曲で見せてくれるとは!

SHINee・テミン|ソロでも絶対的な地位を確立 著しい成長を遂げる“ACE”<メンバー分析>

「Marry You」の主人公のように、10代から人としても男としても最も変化する時期をカメラの前で見せてきたテミン。多くのヌナたちが彼の成長と変化を見守っていると言っても過言ではない。

今回2年半ぶりに『Don't Call Me』活動でカムバックしたSHINeeを紹介してきたが、デビューから13年という時間での彼らの著しい成長はもちろん感じる一方、デビュー当初から今なお変わらない『SHINee』の姿に、自然とこれからも応援し続けたい気持ちを持つのかもしれない。

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Writer

坂本ゆかり


レコード会社の制作・宣伝、Webメディアの編集長を経てライターに。女性誌、Webなどで主にアーティストのインタビューを担当

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