中居正広が評価するダンスの上手いジャニーズは?『ダンスな会』<柚月裕実のWeekly“J”>
イラスト/おうか

柚月裕実の「Weekly“J”」#18<3月1日〜3月6日>

中居正広のダンスな会

アイドルファン歴25年超の筆者が一週間の出来事からトピックを紹介しようというこのコーナー。3月1日からの一週間より、印象的なトピックスをご紹介します。

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「中居のダンスな会ー!」
MCの中居正広の言葉でスタートした3月6日放送の『中居正広のダンスな会』(テレビ朝日系)。
タイトルのとおりダンスにフォーカスした番組だ。

メインMCの中居の並びには、劇団ひとり、古市憲寿、朝日奈央と『ニュースな会』でお馴染みの面々。加えて、若槻千夏と中居の隣にはテレビ朝日アナウンサーの山本雪乃。

そして、画面向かって右側には演出家の宮本亞門、DA PUMPのISSA、KENZO、Snow Manラウール、振付師のakane、バレエダンサーの栗山廉(K-BALLET COMPANY)とダンスに詳しいゲスト陣。また、VTRでは、三浦大知、土屋太鳳、熊川哲也、TAKAHIRO、振付稼業air:manと豪華な顔ぶれ。「プロが選んだスゴイダンス40」を発表しながらトークが展開した。


Snow Manラウールが踊ってみせた、ジャニーズのダンス

中でも、SNSで大きく話題を集めていたのがジャニーズのダンス。少年隊、V6、国分太一、坂本昌行、森田剛、堂本光一、堂本剛……ジャニーズ所属メンバーの名前が次々と挙がった。

中居が思うジャニーズでダンスが上手いメンバーとして、「少年隊はもちろんですけども」と前置きしつつ、国分太一と堂本剛が上手いと挙げた。国分と堂本がW主演を務めた映画『ファンタスティポ』の主題歌で、トラジ・ハイジの『ファンタスティポ』の映像が。2005年リリース……懐かしい!

中居は「どっちが上手いって言っても種類が違うから。わかりやすく言うと、光一はダンスシューズ、剛はスニーカーっぽいっていうか」と例えた。V6の坂本昌行と森田剛についても「坂本の上手さと森田の上手さちょっと違うなとか」。


坂本はジャズダンスで軸のブレなさ、森田はヒップホップで可動域の広さ、中居が分析するそれぞれのダンス違いと魅力が映像と共にテロップで表示された。ダンスのジャンルとみどころの解説によって、好き不好きだけではない新たな視点が持てた。

また、登美丘高校のバブリーダンスの生みの親、振付師のakaneはKing & Princeの色気たっぷりなダンスを挙げた。「Naughty girl」冒頭の“ズンカカパッ”のパートについて、「力を入れて、入れた後に抜いてからまた入れるっていうすごくシンプルだけど難しい動きの中で、色気が出せる、プラスそれがダンスに乗っかってくるっていうのが、なかなか出せるものじゃない」。緩急があり、かつ、色気が漂っていると評した。

また、Snow ManについてKENZOが「Snow Manやべぇっす」と絶賛する一幕も。
ラウールは驚いた様子で喜んでいたが、KENZOとラウールには意外な接点も。ラウールがキッズダンサー時代に、審査員を務めたのがKENZOだった。当時から上手かったと評されたラウール、キッズダンスの世界大会で準優勝した経歴が紹介された。Snow Manの最年少メンバー17歳であり、188センチの長身には「CGみたい」と中居。ISSAもさらなる成長に期待を寄せていた。

ゲスト陣も息をのんだマイケル・ジャクソン

この方なくしてダンスは語れないというほど圧倒されたのがマイケル・ジャクソンのパート。
マイケルのダンス映像が流れたあとの、一瞬の沈黙。羨望のため息が聞こえてきそうな空気感。誰もが圧倒された様子が伝わってきた。

中居は「なんでだろう……何べんも見てるのに見るっていうね。なんかディズニー映画みたいだね」。マイケルを愛してやまない中居。
わずかな間をおいて言葉を紡いだ。

中居はかねてからマイケル愛をSMAPのステージをはじめ、複数の番組でも披露してきた。直近では昨年12月放送の『新・日本男児と中居』(日本テレビ系)で、ダンス分析男児の第2弾としてマイケルについて熱く語ったばかり。

【関連記事】『新・日本男児と中居』で中居正広がダンス論に熱が入った背景は?

マイケル特集、そして長年歌って踊ってきた中居のダンスを筆頭に、元アイドリングのメンバーである朝日奈央のダンスなども紹介してほしかったのが本音だが、マイケル特集、アイドル特集……『ダンスな会』第2弾、3弾と、続編を希望せずにはいられない。

ライブ映像などを観ていても、「はぁぁカッコいい」などと思っているうちに流れていってしまう、わずか数秒の動きに着目するのがプロの視点。普段なかなか触れることのできない視点が学べる貴重な番組だ。


同局では今年1月にも『中居正広のケ~ザイな会』が放送されたように、ワンテーマに絞って追求するのが“~な会”。今回は踊れるMCを起点に、ダンスに詳しい人、そうでない人がいて、MCが両者の間をつなぐ役割を果たし、視聴者にわかりやすく伝えてくれた。今後もシリーズ化してほしいと思う。

●柚月裕実の「Weekly“J”」アーカイブ
【#1】V6・嵐ライブ/森且行選手SG優勝に並んだSMAPの言葉に涙の一週間
【#2】SixTONES『NEW ERA』はカップリング曲にも注目
【#3】中居正広にバラエティの洗礼を受け、爪痕残したSnow Man
【#4】ジャニーズWESTの“おバカ”ぶりと即興コントがしっかり面白い
【#5】ジャニーさんが最後に推したジャニーズJr. 高橋優斗のキャッチャー力
【#6】東山紀之が仰天ニュース初登場「何に使ってるの?お金」中居の回答は?
【#7】ふぉ~ゆ~辰巳雄大の奮闘が光った『すこジャニ~ルールだらけの旅~』
【#8】大野智の影響受けた 加藤シゲアキの小説『オルタネート』が直木賞候補に
【#9】V6・三宅健 旅番組でのやんちゃな言動の中に垣間見たスマートな所作
【#10】HiHi Jets 猪狩蒼弥『東大王』等で見せる頭の回転の速さが武器
【#11】中居正広「楽しそうで何より!」 LiSAを推しまくるキスマイ宮田俊哉
【#12】TOKIO 長瀬智也のぶっ飛びド天然エピソード
【#13】香取慎吾「おーはー!とおっはー!」が響き渡った『アノニマス』放送日
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【#15】矢花黎 “街頭インタビューに応じるジャニーズJr.”のインパクト
【#16】KAT-TUNの個性的すぎる物騒なツアーグッズ「角材ペンライト」

【#17】井上瑞稀 ちびっこJr.時代に『スマスマ』『スマシプ!』で中居と共演


※次回「Weekly“J”」を更新しましたら、Twitterでお知らせします

Writer

柚月裕実


Web編集/ライター。ジャニヲタ。アイドルがサングラスを外しただけでも泣く涙腺ゆるめな30代。主にKAT-TUNとNEWSですが、もはや事務所担。

関連サイト
@hiromin2013