V6、タモリと7ショット なにわ男子も出演した思い出深いMステSP<柚月裕実のWeekly“J”>
イラスト/おうか

柚月裕実の「Weekly“J”」#50<10月10日〜10月17日>

なにわ男子・V6がMステで共演

アイドルファン歴25年超の筆者が一週間の出来事からトピックを紹介するこのコーナー。10月10日からの一週間より、印象的なトピックスをご紹介します。今回は10月15日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系) について。
11月にCDデビューを控えるなにわ男子、そして今回でMステが最後となるV6が出演と思い出深い放送となった。

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なにわ男子、Hey! Say! JUMP、V6が出演

この日は4時間SPとして放送され、ジャニーズ事務所からは来月にCDデビューを控えているなにわ男子、Hey! Say! JUMP、そして今夜がMステラスト出演となるV6が出演した。

トークパートでは7月28日のコンサート中に11月12日のCDデビュー発表がサプライズで知らされた時のなにわ男子の映像、涙、涙のサプライズ発表の様子をHey! Say! JUMP、そしてV6が見守った。

藤原丈一郎が、V6の三宅健に聞きたいことがあると、番組MCのタモリとの距離の縮め方について質問した。三宅は「自然体で」とアドバイスすると、隣に座る森田剛も笑みを浮かべていた。

続いて、大西流星が楽屋のお弁当の決め方について聞くと、森田は「え、知らねぇよ(笑)」となんとも森田らしい回答。これには本人を筆頭にスタジオにいるみんなが笑っていた。
森田は笑いながらも「じゃんけんとかしないでちゃんと譲り合いみたいな、がいいんじゃないかな」と最後にしっかりアドバイスをしていた。

Hey! Say! JUMPはすでに好みが決まっていると有岡大貴高木雄也とおかずの交換エピソードを明かした。また、昨年公開の映画『461個のおべんとう』で井ノ原快彦と共演した道枝駿佑は、共演以来井ノ原と交流があると言い、劇中の関係から「パパ」と呼んでいることも明かした。現在45歳の井ノ原と、今年19歳になった道枝、リアルに親子でもおかしくはない年齢差ではあるが、そんなことを感じさせないのがV6のすごいところ。

なにわ男子はデビュー曲「初心LOVE」をテレビ初披露。
光沢のある淡いピンクの衣装で登場したメンバー。関西発の王道アイドルとあるように、これまで関ジャニ∞、ジャニーズWESTといった関西ジャニーズの系譜からすればかなり路線が異なり、“王道”のアイドル感が新鮮に映る。

一方、V6は26年間の歩みを綴った歌詞の「Full Circle」を披露。三宅以外は深いネイビーを取り入れたダークトーンの衣装で、フレッシュななにわ男子と大人の印象のV6のコントラストが印象的だった。画面向かって右端にスタンバイする三宅は、スモーキーなピンク色のシャツをインナーにしたくすみカラーのグラデーションコーデ。左端の坂本昌行はカーキ色のひざ丈ロングジャケットでアクセントをつけた。


全てを包み込むような優しい歌声の中にも大人ならではのどこかキリっとした印象を含んだ歌声。タテノリをベースにしたリズムに合わせて、前後左右に動くステップ。画角をフルにつかってフォーメーションを変え、上下左右に体が動かす6人。画面が固定されたときにほど、いかに小刻みに激しく体を使っているのかがよくわかった。彼らはまだまだ踊れるのだ。ラストのワンフレーズ<I’m gonna be alright>を井ノ原が歌い上げてステージを終えた。




続いてHey! Say! JUMP。松岡修造と知念侑李が出演する『世界体操・世界新体操2021』(同局)のテーマソング「Sing-along」をテレビ初披露。11月24日リリースのニューシングルで、振り付けは知念が初めて担当した。

横一列で並んだメンバー。クラップをしたり体を揺らしたりしながらユニゾンで聴かせた。誰もが歌い、踊りやすいゆっくりとしたテンポ。
Bメロからはカメラが2人ずつにフォーカス。高木雄也と伊野尾慧、有岡大貴と知念侑李、八乙女光薮宏太とスイッチしていく。眩しく映るインナーの白シャツをアクセントに、イエロー、オレンジ、ピンクなどのビタミンカラーを中心とした衣装と、軽やかなステップがマッチ。

有岡の声掛けで、松岡修造がバックから登場。ノリにのったリズム感とアテレコで華を添えた。メンバーに馴染んでパフォーマンスを披露した松岡だったが、中島裕翔の背後から熱いリアクションを送ったり、無言であっても半端ない熱量が伝わったりする感じはやっぱり“松岡修造”だった。



V6のMステ出演160回を全部見せ!

番組中盤ではV6が過去に出演したMステの出演、160回を全部見せ!26年間を振り返った。

初登場は1995年10月27日、1曲目は「MUSIC FOR THE PEOPLE」。当時の司会は有賀さつきだったのも懐かしい。バックダンサーには大野智、大人気ジャニーズJr.だった小原裕貴らが映っていた。

1996年8月30日放送回では4作目のシングル「TAKE ME HIGHER」を披露。長野博が主演を務めた『ウルトラマンティガ』のオープニングテーマ。グループとしてもこの作品で、一旦ユーロビート路線から離れた頃だった。1996年10月18日放送回はリハーサル中に長野がアクロバットで手首を骨折。包帯を巻いて出演した。片手でアクロバットをやり遂げた姿も。

1997年には『学校へいこう!』(TBS系)がスタート。同年1月リリース「愛なんだ」を筆頭に、「本気がいっぱい」「WAになっておどろう」とポップサウンドへシフトした頃。ジャニーズJr.をバックダンサーに、そしてたくさんのファンに囲まれてのライブ感溢れるステージが懐かしい。

V6史上最多回転数のアクロバットをみせたのが1998年3月13日の「Be Yourself!」。画角いっぱいに飛び交うメンバー。最後は横一列になって連続バク転を披露。歌番組とは思えないまるでライブを見ているかのような、圧巻のパフォーマンスだった。この楽曲はユーロビートを取り入れた最後の楽曲となった。前ボタンを開けて衣装を激しく揺らした姿がなんともクールでセクシー。

デビュー5周年を迎えた2000年。J-FRIENDSに楽曲提供したジョン・ボンジョビがV6の応援に駆けつけていた。また2003年5月30日放送回では新しいアクロバットに挑戦したV6。練習が怖いという井ノ原と森田。「Darling」のステージをぶっつけ本番で挑んだという。全員成功して歌唱中にニヤリとした森田の姿も。

2008年、28歳にして膝にきたと三宅、カリという武術に挑戦した岡田。「ゆくゆくは師範代に向けて」と岡田がコメントしていた。

5周年、10周年の際にもこの番組に登場し続け、岡田の体の変化をはじめメンバーの成長、音楽遍歴から、エスカレートしていく森田とTOKIO国分太一の不仲コント、後輩グループとの共演……26年間の活動の軌跡がギューーーっと詰まった永久保存版級の映像だった。


ラストは国民投票によって決定したV6のスペシャルメドレーを披露。井ノ原の挨拶に柔らかな微笑みを添えた6人。三宅のスイートボイスで始まる「TL」。くすみカラーで統一したスーツ姿の6人。キレのある体の動きをそのままに、さらにギアをあげて「TAKE ME HIGHER」、「Believe Your Smile」「HONEY BEAT」「愛なんだ」「over」とノンストップで披露。最後にリクエストしていたタモリとの7ショットで最後の出演を終えた。

Mステラスト出演だなんて嘘のような、余裕ある歌唱とダンス。いまだに信じられないのが正直な感想だ。これまでいるのが当たり前の存在だったV6。解散の時が近づくにつれて、それを受け止めなければならないタイミングがやってきた。V6として最後の出演となる番組、そして11月1日のラストのライブ配信が控えている。最後の最後まで見届けようと思う。
(柚月裕実)

※次回「Weekly“J”」を更新しましたら、Twitterでお知らせします

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Writer

柚月裕実


Web編集/ライター。ジャニヲタ。アイドルがサングラスを外しただけでも泣く涙腺ゆるめな30代。主にKAT-TUNとNEWSですが、もはや事務所担。

関連サイト
@hiromin2013