PR株式会社シー・エス・シー

クリスチャンの方が亡くなったときに執り行われる、キリスト教式の葬儀。お葬式のほとんどが仏式である日本では、キリスト教のお葬式に対応している葬儀社は少なくありませんが得意としている葬儀社はそれほど多くはありません。

キリスト教専門の葬儀社となるとその数はさらに限られます。

そんな中、株式会社シー・エス・シー(Chirstian Service Corporation)は、1986年の設立当初からキリスト教式の葬儀に対応し、数年前からは特化型として多くのクリスチャンのお見送りをサポートしてきました。 今回はキリスト教式の葬儀について、同社代表取締役・熊川新悟さんにお話を伺いました。


創業当初からキリスト教の葬儀を手掛けてきたプロフェッショナル


キリスト教式の葬儀に特化している葬儀社は、全国でも少ないのではないでしょうか。

そもそも、キリスト教式に対応している葬儀社自体それほど多くありません。さらに専門特化している会社となると、全国の葬儀社のうち十数社程ではないでしょうか。

葬儀社があまりキリスト教式のお葬式を前面に出してうたわない理由としては、日本では仏式のお葬式を希望する方が多いということがあります。

葬儀社としてキリスト教のお葬式の施行経験も少ないため「やり方がわからない」「何からどう始めていいのかわからない」というものが多いですね。中には「一度はやってみたけど、あまり利益が出ないのでやめてしまった」という話も聞きます。

キリスト教の葬儀では基本的に教会の中にある祭壇を使用します。祭壇を飾ってもささやかな花祭壇程度のことが多く、仏式の葬儀のように祭壇で売り上げを上げることもできません。


御社は、創業時からキリスト教のご葬儀を手がけておられるのですね。

当初はキリスト教がメインという形で始めて、数年前からはキリスト教のお葬式に特化するようになりました。

とはいえ、仏式の葬儀のご依頼もないわけではなく、現状は全体の95%がキリスト教、5%は仏式という割合です。

どうしてキリスト教式に特化しているのに仏式のお葬式も行っているのかというと、当社のお葬式に参列された方からの依頼があるからです。キリスト教のお葬式を行ったからと言って、参列者も全員がキリスト教徒というわけではありません。当社の葬儀をご覧いただいて、お葬式を依頼したいとおっしゃって下さる方の中には、仏式でのお葬式を希望される方もいらっしゃるので、このような場合には仏式のご葬儀も対応しています。


利幅が薄い、というお話がありました。御社がキリスト教式のお葬式に特化できる理由は、どこにあるとお考えですか。

前述の理由から競合他社が少なく、地道にやっているうちにしだいに件数が伸びてきて、キリスト教式のお葬式に特化しても成り立つようになった、というのが正直なところです。創業者である母や私もクリスチャンで教会との縁が深く、キリスト教式の葬儀に精通していたという点も大きなアドバンテージだったのではないでしょうか。

仏式がメインの葬儀社さんは、キリスト教の葬儀を受けてもふだんと同じ段取りで準備を進め、自社の葬儀会館に神父さんなり牧師さんなりをお連れして葬儀を執り行います。しかし、一般的にクリスチャンの葬儀は、神父さんや牧師さんがいればいいというわけではなく、教会で行われるものです。一部、もともとキリスト教徒ではあるものの、引っ越しなどで昔から通っていた教会と物理的な距離ができてしまったというように、何らかの理由で教会との縁が切れてしまった人が会館でのお葬式を選ぶイメージですね。

ですから、私たちの場合、ご遺体をお迎えに行ってドライアイスなどの処置を行ったら、まずは教会に行って葬儀を執り行う許可をもらうところからスタートします。

その上で、ご遺族、神父さんまたは牧師さん、火葬場の予定を並行して調整していきます。ここがまず仏式の葬儀との大きな違いであり、経験や知識を必要とするところではないでしょうか。さらに、一口にキリスト教式と言ってもカトリックやプロテスタントというように、宗派によってそれそれ細かいルールがありますので、その違いを理解しておくことも重要です。

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「キリスト教ならではのルール」を熟知している葬儀社がベスト


キリスト教式の葬儀と仏式との違いは、教会で行うか斎場で行うかという点以外にもありますか?

最もわかりやすく大きな違いは、参加型であるということでしょう。仏式の場合、「焼香だけ」という参列の仕方もありますが、キリスト教式の葬儀では最初から最後まで参列することを前提としています。

また、仏式のお経は一般の方には理解しにくく、読経の間参列者はただ静かに聞いているというのが通例ですが、キリスト教式の場合は誰にでもわかる言葉で説教があり、讃美歌や聖歌は皆で歌います。雰囲気としては、結婚式に近いですね。


キリスト教の宗派ごとの違いについても教えてください。

まず、キリスト教は大きくカトリック、プロテスタント、正教会に分けられます。日本での信者数の割合としては、 カトリックが46%、それ以外の54%がプロテスタント各派、聖公会や正教会です。ここでは、信者の多いカトリックとプロテスタントに限ってお話しします。

カトリックの葬儀では、神父による聖書の朗読や説教の後、パンや葡萄酒を祭壇に奉納する「ミサ」に続いて参列者が故人に別れを告げる「告別式」が行われます。イエス・キリストが処刑される前夜、弟子たちと食事をともにし、パンは自分の体であり葡萄酒は自分の血であると話したというエピソードをご存知の方は多いと思いますが、ミサはこれを記念して行われています。

有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの壁画「最後の晩餐」に描かれているシーンですね。教会では毎日ミサが行われているので、信者にとってはとても身近で、親しみのある儀式なのです。

一方、プロテスタントではミサを「聖餐式(せいさんしき)」と呼びますが、葬儀の中では聖餐式は行いません。プロテスタントの葬儀は、故人を偲び遺族を慰めることが重視され、神にささげる祈りの時間を中心に進んでいきます。牧師による聖書の朗読、讃美歌の斉唱、説教、故人への別れという流れはカトリックと似ていますが、葬儀と告別式が分かれていないこともカトリックとの大きな違いです。

またプロテスタントはさらにさまざまな教派にわかれていて、教会によっても式の流れや式中に歌う賛美歌、聖歌も異なります。使用する聖書が異なることもあるくらいですので、葬儀社もきちんとした知識を身に着けておく必要があります。 なお、プロテスタントの教会によっては葬儀を召天礼拝や棺前祈祷式などと呼ぶ場合もあります。

専門家に聞く!「キリスト教式」ってどんなお葬式?

「ミサ」と「聖餐式」、「神父」と 「牧師」といった呼び方の違いのほか、葬儀そのものの流れにも違いがあるのですね。知識がないと間違いそうですね。知っている人がお手伝いすることの重要性がよくわかりました。

そうですね。キリスト教徒の葬儀であれば、「教会ファースト」で段取りをつけることができ、宗派ごとに違う葬儀の流れや必要な道具、立ち居振る舞いなどを知っている葬儀社を選ぶのがベストです。例えば、キリスト教では、葬儀の場で「お悔やみ申し上げます」「本日はご愁傷様です」といった言葉は使いません。キリスト教において、死は命が尽きる瞬間ではなく、「神様のいる天国へいく」美しく素晴らしい瞬間なのです。ですから、ご遺族は「ようこそおいでくださいました」と参列者を歓迎し、参列者も「魂の平安をお祈りします」といった言葉を遺族の方にかけます。

また、葬儀の流れにある程度の「型」はありますが、比較的自由度が高いので、ちょっとしたサプライズを仕掛けたりもするんですよ。キリスト教ならではのルールや決まりごと、「どこまで何ができるか」というサプライズの境界線などを葬儀社が知っているかどうかは、とても重要ですよね。


日ごろからの「維持献金」を基本としてキリスト教式は成り立っている


お葬式の会場として、教会の「場所だけ借りる」ということはできるのでしょうか。

基本的に、キリスト教では「生きているうちに教会とかかわりを持つ」ことを大切にしているので、場所貸しはしていません。 葬儀だけしたいからと、通ったことのない教会に突然行っても取り合ってもらえないことが多いでしょう。

この辺りの判断は、それぞれの神父さんや牧師さんの考え方にもよりますが、もしも教会でお葬式を挙げたいと思ったら、すぐに相談しにいくことをおすすめします。例え最期が近づいていたとしても、「なぜ教会で葬儀をしたいのか」が明確な方であれば、受け入れてくれる可能性は十分にあるからです。


葬儀の費用については仏式のお葬式と違いはありますか?

洗礼を受けて教会員になると、教会の活動を支えるために「維持献金」を納めることになります。キリスト教式の葬儀は、この献金をベースに成り立っているので、葬儀に関する費用負担は仏式に比べてかなり軽いと思います。

聖堂や控室など、仏式における会館使用料は維持献金で賄われますし、戒名の概念もありません。教会にお渡しするのは、神父さんまたは牧師さん、およびオルガニストへの御礼です。オルガニストが有名な方だとそれなりの値段になりますが、だいたい1万円くらいが相場ですね。神父さん、牧師さんへの御礼の金額は教会によってさまざまですが、前もって目安を教えてくれる教会もあります。教会にお渡しする費用に葬儀社への費用、礼状、返礼品などあわせた金額は、当社のホームページでも「家族葬」「標準葬」「特別葬」として参列者の人数別に相場をお伝えしていますので、参考になさってみてください。

専門家に聞く!「キリスト教式」ってどんなお葬式?

キリスト教式の場合、司会は必要なのでしょうか?

葬儀の進行は神父さんまたは牧師さんが務めますから、仏式のような司会者は必要ありません。この点も、キリスト教式にかかる費用が少ない理由の1つだといえるでしょう。

ただ、カトリックなら聖歌、プロテスタントなら讃美歌と呼ばれる歌のパートや、詩編などを暗唱する際に全体を引っ張る「先唱(せんしょう)」または「先唱者(せんしょうしゃ)」という役割は司会者に近いかもしれませんね。主に教会の方がやってくださいますが、当社からも派遣することができます。


お話を伺っていると、費用を工面するのが難しい人にも優しい葬儀だなと感じます。

そうですね。キリスト教は、一度に献金を多くもらうより、献金は少しずつでも良いので長く継続して通ってほしいという考え方です。経済的に難しいようであれば「献金はできるだけで良いですよ」とか、「教会に足を運んだり、何かお手伝いしていただければ良いですよ」という教会もあります。

葬儀に関しても同じように、司式をするために必要最低限の金額だけもらえれば良いという考え方なのです。ただ、それもすべてキリスト教徒の方の教会への思いあればこそですから、当然ながら「仏式の葬儀より費用が安くて助かるからキリスト教式にしよう!」という方は困ります。自分が望む葬儀のかたちを考えるなかでキリスト教式が選択肢に含まれるようになったとしても、「なぜ、キリスト教なのか」「どうして教会で葬儀をしたいのか」という問いかけに真摯に応えられることが重要ですね。


ありがとうございました。

*本記事は、 株式会社シー・エス・シーのスポンサードによって制作されています。

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