
歌手、俳優の星野源が絶好調だ。10月11日からスタートした、自身が出演しているドラマTBS系「逃げるは恥だが役に立つ」は火曜日22:00枠の同局系ドラマで過去最高となる視聴率を記録、その草食系のルックスを武器に知的な津崎平匡役を好演している。
また、同ドラマ主題歌の「恋」もオリコン週間チャート2位を獲得し、発売2週目に入っても配信サイトなどで軒並み首位をキープ。何より新垣結衣ら出演者とともにエンディングで踊る「恋ダンス」と第2話予告動画が、TBS公式YouTubeチャンネルにおいて最高視聴回数となる再生回数約600万回を記録したことも記憶に新しい。
<紅白歌合戦にも出演する、音楽アーティストとしての実力>
音楽アーティストとしての星野源の名が国民的レベルで知れ渡った楽曲といえば、初出場を果たした昨年の第66回紅白歌合戦で披露された「SUN」だ。しかし、星野源の音楽アーティストとしてのキャリアは、自主制作盤の発売以降13年以上に及び、ちょっとした遅咲きのアーティストの部類に入る。高校時代の同級生と2000年に結成したインストゥルメンタル・バンドのSAKEROCKは、2004年のFUJI ROCK FESTIVALに初出場を果たした。
以降、SAKEROCKは年に何度も音楽フェスティバルやライブに足を運び、日ごろから音楽メディアのニュースを積極的にチェックするような、いわゆる熱心な音楽リスナーを中心に人気を博した。その広がりは実に様々で、豊かな音楽性を誇る作品自体の評判はもちろんのこと、陽気に踊り出したくなるライブの楽しさ、星野や同じくメンバーの浜野謙太(在日ファンク)の俳優としての知名度の高まりともリンクして、昨年の解散ライブでピークに達したと言える。