岸田文雄総理は10日の大阪・関西万博に関する関係者会合で「万博に行きたいという声が小さいというのが実情だ」と述べ、機運醸成に取組まねばならないと課題に挙げた。


 岸田総理は「日本を代表する企業によるパビリオンも含め、万博の魅力あるコンテンツがどんどん発表されつつあり、こうした情報を関係者で連携して広く届けていきたい。

大阪府・大阪市ではチケット販売のサポート窓口も設置していただくことになっており、協会にとどまらず、関係省庁・府市挙げて来場者増に向けた取組みを強化していただきたい」などと盛り上がらない機運に危機感を覗かせた。


 安全・円滑な会場設営と来場者運送について岸田総理は「来場者及びそこで働く方たちの安全を確保することが最重要」と述べ「暑さ対策、メタンガスへの対策、子ども目線での安全対策など既存の計画に捕らわれることなく、関係者一体となって、来場者等の安全確保のための必要な対策を実施するように」と指示。


また「会場のみならず、来場者の移送についても駅での雑踏対策なども含め、府・市が中心となって地元自治体と連携しながら取組むよう」求めた。また「万一、大規模災害が発生した場合の備えに万全を期すことも重要。協会任せにせず、国、地元自治体などの関係行政機関が連携して取組むよう」指示した。(編集担当:森高龍二)

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