ビジネスを円滑に進めるためには、コミュニケーション力をはじめとするヒューマンスキルは欠かせない。実際、ビジネスパーソンたちはどのようなヒューマンスキルを必須と考えているのだろうか。


 株式会社VSNは、全国20~40代男女で社会経験1年以上の会社員を対象に、「ビジネスパーソンの意識調査」を実施した。調査方法はインターネットリサーチ、調査期間は2014年5月1日(木)~2014年5月2日(金)。有効回答数600 名(男性300名、女性300名)


 「あなたに不足していると思う『ヒューマンスキル』は」という問いに対し、「雑談力」が29.2%、「表現力」が27.2%、「行動力」が21.7%、「感情マネジメント力」は21.2%、「対応力」が18.7%、「リスク分析力」が14.0%、「選択決定力」が13.3%、「状況把握力」が12.2%、「原因究明力」が11.7%、「自己認識力」が8.0%、「共感力」が7.7%となった。


 「仕事をするうえで特に必要だと思う『ヒューマンスキル』は」という問いに対し、「状況判断力」が、51.3%、「対応力」が47.2%、「行動力」が31.3%、「原因究明力」28.8%、「雑談力」23.7%、「リスク分析力」20.2%、「選択決定力」が18.0%、「表現力」が17.7%、「感情マネジメント力」が7.5%、「自己認識力」が4.8%となった。


 「対応力」や「表現力」といった「ヒューマンスキル」は、単なる仕事上のスキルにとどまらずその人自身の魅力、人間力につながると考えられる。では、ビジネスパーソンはどのような人物に魅力を感じるのであろうか。


 「『この人が経営者だったら一緒に働いてみたい』と思う人をお選びください」という問いに対して、1位は28.5%で「池上彰」さん。理由としては、「豊富な知識と優しさで、社員の意見に耳を傾けつつ、経営戦略を練ってくれそう。感情的な指示でなく、冷静で理路整然と説明して導いてくれそうだから」。2位は21.3%で「所ジョージ」さん。理由は、「本気で遊び、本気で稼ぐことができている人だと思うから。当たり前になっている古い体質を根底から覆してくれそう」。

3位は19.8%で「タモリ」さん。理由は、「多くの人に慕われているイメージがある。人から慕われているということは人柄が素晴らしいと思えるので」。以下、4位18.5%「ビートたけしさん」、5位8.8%「堺雅人」さんとなっている。


 これらの有名人は、皆それぞれ異なるタイプである。理由から推測される通り、他者を魅了したり、共に働きたいと思わせたりする「ヒューマンスキル」とは単一の志向性でなく、ヴァラエティに富むものであることが示唆されている。

個々が持つ志向性に合ったヒューマンスキルを磨くことで、その人固有の魅力が高まるのではないだろうか。(編集担当:堺不二子)