旭化成の繊維がインドで大好評 最高益更新なるか

 旭化成<3407>が、「ベンベルグ」を生産する宮崎県延岡市の工場ラインを増設し、先月から商業運転を開始した。今回の延岡工場への投資額は約30億円で、ライン増設により生産能力10%増を目指すという。


 ベンベルグとは、綿花の種子を包むうぶ毛のような短繊維を原料とする再生セルロース繊維(キュプラ繊維)で、滑らかな肌触りと、柔らかな風合いを持っており、吸湿性にも優れている。そのため、インナー、アウターのどちらにも適応し、高級スーツの裏地、スポーツウェア、民族衣装にまで幅広く使用されている。天然繊維が由来であるため、燃やしても有毒ガスがほとんど発生しない。環境に優しく、素肌にも綿に似た心地好い感触を与える。もともとは1897年ドイツのJ.P.ベンベルグ社が開発した繊維であり、1928年に旭化成がその技術を導入した。そして31年に宮崎県延岡市にベンベルグ工場を建設し、国内でのベンベルグ生産が始まったという歴史を持つ。


 旭化成のベンベルグは、2011年からユニクロのインナー「サラファイン」にも使用されている。また近年ではインドでの需要が高まっており、シルクのような肌触りと吸湿性から、民族衣装のサリーに使用され好評を得ている。国内外でベンベルグの売れ行きが向上している状況で、旭化成はさらなるマーケット拡大に意欲的だ。14年度には繊維事業で最高益を更新したい考えを示している。これまでは07年の72億円という営業利益を超えることができなかったが、13年に85億円まで伸ばし、繊維事業における最高営業利益の更新を達成。14年は90億円まで達することを目標に掲げている。


 延岡工場の増設によって旭化成の繊維事業に拍車がかかることが期待されているが、秋にも1カ月間の定期修理が予定されており、すぐさま増産効果が出るとは考えられていない。またベングルグに関して言えば、その償却負担の大きさから、14年度には減益となることが予想されてもいる。旭化成せんいの高梨利雄社長は「本格勝負は15年度」としながら、14年度で体制を固めて成長のステップへ繋げていく考えだ。(編集担当:久保田雄城)

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