大塚家具、フェア効果により業績予想を上方修正

 一時期、家具専門店大手で巻き起こった「お家騒動」により何かと世間を騒がせていた大塚家具<8186>だが、29日に2015年1~6月期の業績予想を上方修正したとの発表を行った。上方修正の理由について大塚家具は、同社の経営権を巡る騒動に対するお詫びとして開催した「大感謝フェア」が、計画を上回る客足となって好調に推移したことにより業績が押し上げられたためとしている。


 大塚家具によれば、売上高は従来の予想では前年同期比7%ダウンの278億円を見込んでいたが、従来予想比8.3%アップの301億5100万円に、営業損益は従来の予想では2億5900万円の赤字を見込んでいたが4億9300万円の黒字に、経常損益は従来の予想では1億7600万円の赤字を見込んでいたが、6億1100万円の黒字にそれぞれ上方修正した。


 今年の4月以降の新経営方針を土台に、「お家騒動」に関する顧客へのお詫びとして実施した「大感謝フェア」による売り上げが第1四半期の不足分をカバーし、売上高が従来の予想を上回る見通しとなった。売上利益は「大感謝フェア」により率が予想を下回る一方、絶対額が予想を上回り、営業利益、経常利益、純利益のいずれでも予想を上回るとの見方を示している。


 さらに通期の業績予想については、第2四半期累計期間における上積みを第3四半期以降に新しいビジネスモデル構築に向けた投資に振り向けるとともに、足元の売上や現時点で想定される売上総利益率を反映した結果、売上高を従来の予想よりも2.6%アップさせた568億5600万円に上方修正させる。しかしその一方で、営業利益は1億1100万円、経常利益は2億3000万円、純利益は9000万円とそれぞれ従来の予想のまま据え置いている。


 大塚家具の「お家騒動」が巻き起こった時、父である大塚勝久会長の考え方に賛同する人、反対に娘である久美子社長の考えに賛同する人など様々であったが、今回の結果はあくまでその騒動によって生まれた副産物のようなもので、久美子社長の考えの「正しさ」を後押しするものではないだろう。経営に「正解」「不正解」はないことは百も承知だが、あえてそういう見方により評価を下すのであれば、それは今後の同社の動向を見てからのこととなるだろう。編集担当:滝川幸平)

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