気象庁が黄砂予測システムを改良、より正確な予測が可能に

 気象庁は、2月22日より黄砂の予測システムを改良すると発表した。最新の科学的知見に基づいて、大陸での黄砂粒子の舞い上がり量の計算方法モデルを改良。さらに、画像の高解像度化を行なう。これによって、黄砂の飛来予測がより正確かつ詳細となる。


 春先から日本に飛来する黄砂。中国内陸部のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠などから風によって上空まで巻き上げられて、偏西風に乗って運ばれてくる。その成分は土、砂、鉱物の粒子などが主だが、飛来する途中に人為的に発生した大気汚染物質などを取り込んでいるとみられ、視界を悪くしたり、洗濯物や車が汚れたりする実害のほかに、アレルギーや呼吸器系の病気の原因にもなると言われている。


 気象庁は、以前より黄砂予測図(日本の地表付近での黄砂の濃度)を発表して注意を呼びかけていたが、このたび、その予測システムに改良を加えた。中国大陸での砂やチリの舞い上がりをより正確に判断し、黄砂分布をきめ細かく予測するための高解像度化を行なう。これまでの解像度は東西約110km・南北約140kmだったが、東西・南北ともに50kmにまで向上。これによって黄砂予測の空ぶりや見逃しが減り、黄砂の分布をより正確かつ詳細に予測できるようになるという。


 気象庁は、この新システムの予測精度を、過去4年間の黄砂シーズンのデータの再計算を行なうことで検証した。その結果、予測精度は旧システムに比べて1割近く向上。数日先の予測も、旧システムと比較して精度が保たれるようになった。


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