Facebookの人工知能が人間に理解できない言語を使い始める

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 ディープラーニングによるAI独自の学びが加速し、いくつかの領域ではAIの能力は人智の及ばない領域にまで到達しているようだ。特定の状況下において、画像認識や音声認識、ゲームに関するAIの能力はすでに人間を凌駕している。ディープラーニングによって、人間が教えなくてもAIが学んでいくが、より高度な目的を達成するために、独自の言語を習得するAIが登場してきたようだ。


 Facebookの開発する交渉できるAIが、独自の言語を使って会話し始めたことが発表された。同社の研究チームが、AIに対して交渉で得られる利益を最大化するように設定したところ、人間には理解できない独自の言語を使って会話をし始めるようになったとのこと。AIは5000件以上の会話データを元に学習し、さらには学習能力向上の過程で人間やほかのチャットボットと会話している。人間の会話を模倣するような設定では交渉能力が弱かったため、交渉による利益を最大化するように設定。交渉能力の向上とともに人間にとっては無意味で、理解できない言語を使うようになったとのこと。最終的に研究チームは交渉力の弱い設定と、強い設定を切り替えて利用するようなアルゴリズムを開発。意味のない言語を話すAIと比較すると交渉力は下がったものの、人間にとって信頼できるものとなっている。


 AI同士の会話が求められる場面において、彼らはしばしば独自の言語で会話するようだ。テスラのイーロン・マスクとYコンビネーターのサム・アルトマンが始めた人工知能研究所「OpenAI」では、特定の目印に向かって自律的に動くようなタスクをAIに課し、「互いに協力する」ことを促している。協力し合うためにAIは、独自の言語を構築。このために場所やモノ、動作に対してランダムで抽象的な文字を割り振っていく。こうして、全員がより早く目的地に到達するために、行くべき場所を互いに伝え合う。OpenAIの研究者たちによれば、AIは独自の言語を学ぶだけでなく、コミュニケーションをとるために、特定の方向を指すなどの単純なジェスチャーを使っているとのこと。


 AIがより高度な独自言語やジェスチャーを習得することで、いずれは人間の意図を超えた自律性を獲得することも可能になると考えられる。(編集担当:久保田雄城)

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2017年7月20日のIT記事

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