新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言は明けたものの、2週間経った今でも、東京都や北九州市をはじめ、日本各地では感染報告が後を絶たない。緊急事態宣言解除後すぐは「様子見」をしていた人たちも、少しずつ街に戻りつつある。

「第2波」への警戒と対策の準備を始めている自治体も多いようだ。再び「自粛」生活に戻らないためにも、個人レベルでも気を引き締め直す必要があるだろう。感染予防はもちろん、免疫対策もしっかりと心がけたい。


免疫力を高めるためにはまず、「身体を冷やさないこと」が大切だ。体温が1℃下がると免疫力が30%も低下するとも言われている。また、体の冷えは自律神経を乱すので、様々な病状の原因にもなってしまう。

これから夏本番に向かう中、オフィスなどでは冷房で体が冷えてしまうことが心配される。とくに今年は猛暑予想もされている。エアコンの温度調節はもとより、ひざ掛けや腹巻を着用するなど、冷え対策は充分に行いたい。


 免疫は「ストレス」でも低下してしまう。ストレスは自律神経のバランスを崩し、交感神経を優位にしてしまうことで、免疫力を低下させる原因となる。自粛期間が明け、溜まっていた仕事が一気に動き出しているという人も多いだろうが、そんな中だからこそ、充分な睡眠と休息は意識的に心がけていただきたい。


 そして今、最も手軽な免疫アップ方法として注目を高めているのが、サプリメントや健康食品だ。コロナ以前から、ガン予防や成人病予防などの観点から、免疫対策としてサプリメントを活用している人はいたが、自粛期間中、そしてこれからのWithコロナ時代には、日々の免疫対策として、ますます利用者が伸びるのではないだろうか。


 例えば、大塚製薬が研究を進めているのが、タイ北部で古くから食べられている発酵茶「ミヤン(miang)」から見つかった新しい乳酸菌「B240」だ。この乳酸菌には、粘膜の免疫力とバリア力をあげる効果が確認されていることから、目、鼻、口の粘膜のバリア力を上げ、病原体の侵入を防ぐことが期待されている。


 また、味の素では、細胞膜を構成し、柔軟性を保つ成分として、青魚に含まれるDHAやEPAに着目し、血液をサラサラにするサプリメントとして「DHA&EPA+ビタミンD」を発売している。血液をサラサラにすることで、身体の冷えやストレスを軽減することで免疫力のアップが期待できそうだ。

しかも、ビタミンD はカルシウムの吸収を促進する働きが知られているが、 ビタミンDの摂取 がインフルエンザウイルスへの感染 低下させたという研究報告もあり、今、ウイルス対策としても注目が高まっている栄養素だ。ところが、ビタミンDは日光 を浴びることにより体内で合成されるため、外出自粛が続くと、ビタミンD不足に陥るリスクがあると、専門家も警笛を鳴らしている。屋内での生活が多い人にはとくに、サプリメントなどでの接種を勧めたい。


 山田養蜂場も免疫対策の一つとして、ビタミンDが手軽に摂れるサプリメントの新商品を5月末に発売している。同社では、このビタミンDをミツバチ由来の ローヤルゼリーやプロポリスと併用することで、さらに自然免疫獲得に大きな効果を発揮するとしており、免疫の維持、強化、そしてウイルス感染抑制につながるとしている。


 また、山田養蜂場では今年3月に緊急で限定発売して、大好評を得た 「エキナセア粒」も6月5日にリニューアル発売、継続的な提供を開始した。


 エキナセアは、北米原産のキク科植物の一種で、アメリカの先住民が万能薬として利用していたと伝わっている。現在でも、薬用ハーブの先進国であるドイツでは医薬品として認められており、有用性の研究成果も多く発表されている注目の素材だ。山田養蜂場でも、同社のみつばち健康科学研究所で、その有用性を高く評価しており、原料開発や有用性研究に注力している。


 ちなみに同社の「エキナセア粒」の原料は、 大山山麓の広大な契約農場で栽培されたものを100%で使用しており、栽培時に農薬不使用であるだけでなく 、同社独自の品質管理基準の下で全ロットにわたる農薬検査が行われたのちに製品化されているので安心だ。


 日本では、他国から奇跡的と言われるほど、新型コロナウイルスの感染が抑えられている。しかし、だからと言って気を抜けば、第二波、第三波の感染爆発を招くかもしれない。

せっかくここまで抑えられてきたのだから、世界的に収束されるその日まで、一人ひとりが気をつけて過ごしたいものだ。(編集担当:藤原伊織)