老けて見えるのは肌色の変化と表情筋機能の低下

 資生堂は、実年齢より顔が老けて見える要因の解明に向け、60歳代以降のシニア女性の皮膚生理を研究してきた結果、「一般的に認識されているシミ、しわだけでなく、ヘモグロビン酸素飽和度(酸素と結合した血液中のヘモグロビンの割合)の低下により血液が暗赤色に変化し、その影響で肌色が暗く、くすんで見えることも老けて見える要因になっていることを今回初めて見出した」。あわせて、「加齢により顔の筋肉(表情筋)の機能が低下し、豊かな表情や笑顔をつくりにくくなること」を要因にあげ、「セイヨウサンザシエキス」に血液中のヘモグロビン酸素飽和度を上げる効果が、「ワレモコウエキス」に筋細胞を賦活化する効果があることを見出したと発表した。

 同社は、加齢による変化の度合いに個人差はあるが、実年齢より老けて見える要因を解明するため、60歳から70歳代の女性130人の視感評価と様々な皮膚計測を行い、統合的に解析。その結果、シミやしわの増加など従来から認識されている要因の他に、(1)ヘモグロビン酸素飽和度の低下(2)表情筋の機能低下が要因として確認された、という。特に「加齢により顔の表情筋の機能が衰えると、自分では表情を作っているつもりでも表情筋が思うように働かないため笑顔が作りづらくなり、表情も乏しくなって顔全体に老けた印象を与えていることが分かった」としている。

 一方、ヨーロッパからアフリカ北部に分布する落葉低木「セイヨウサンザシ」の花の抽出液「セイヨウサンザシエキス」に血液中のヘモグロビン酸素飽和度を上げる作用を確認。セイヨウサンザシは「古くからヨーロッパではハーブとして知られ、神経系に対する穏やかな鎮静剤などとして用いられていますが、今回の発見により、肌のくすみを改善し、肌色を健康的な血色にする効果が期待できる」という。

 また、ヨーロッパや東アジアなどに広く分布するバラ科の植物「ワレモコウ」は古くから収斂、止血、火傷、打撲への薬効が知られているが、その根茎の抽出液「ワレモコウエキス」は表情筋の機能低下を防いで肌のたるみを改善するだけでなく、表情が豊かになり、肌を若々しく、美しく見せる笑顔も作りやすくなることが期待できることが分かった。

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2008年7月22日の経済記事

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