武田薬品、高血圧症治療剤「EDARBYCLOR」を米国で販売開始

 武田薬品の100%子会社である武田ファーマシューティカルズUSA(以下、TPUSA社)が、高血圧症治療剤EDARBYCLOR(以下、イダーバクロー)を、米国で販売開始したと発表。高血圧症患者の降圧目標達成に貢献できるものと期待している。

 同社は、昨年4月にも高血圧症治療剤「イダービ」を単剤として米国で販売を開始している。イダービは米国以外にも、欧州やメキシコでも販売許可を取得しており、欧州では今年1月から販売も開始している。今回新たに販売開始したのは、このイダービの成分と利尿剤クロルタリドンとを組み合わせた合剤。クロルタリドンとの組み合わせにより、さらなる降圧効果が期待できるという。また、イダーバクローについては、高血圧症患者を対象とした心血管イベントの発症リスク軽減を検討した試験は実施されていないものの、イダービと同様に作用する薬剤とクロルタリドンとの併用試験では、心血管イベントの発症リスク軽減が示されているという。

 昨年9月にスイスの製薬会社ナイコメッド社を買収し、新興国での販売網を手にしたことで、従来の日本・米国から新興国へと事業基盤を一気にシフトチェンジするかと思われた武田薬品であるが、むしろ米国での活動は活発化しているようである。昨年7月に米国食品医薬品局(FDA)へと提出した2型糖尿病治療薬の審査終了が4月に予定されているため、8月に想定されている後発品参入前に上市が実現可能な状況であり、さらに腎性貧血治療薬の審査も本年3月が終了目標であるという。また、今年1月には多発性骨髄腫治療剤についても、医療従事者や患者にとって非常に利便性の高い皮下投与の適応追加承認を取得し、同月には癌領域のさらなる強化に向けて米国のIntellikine 社を買収している。

 2011年4月から12月期連結決算で減益となった武田薬品だが、米国での動向は来期の数字にどう影響するであろうか。営利ばかりを追求することには違和感があるが、その資金によってより有益な医薬品が生まれ、救われる人が多くいることも事実である。海外連結子会社における従業員数削減などの計画が進行しているようであるが、企業価値が下がり本末転倒とならないことを期待したい。

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