三菱重工がフィンランドの原子力発電所向けに先行エンジニアリング実施

 三菱重工が、フィンランドの電力会社TVO社から、同社がオルキルオト原子力発電所に新設を計画する4号機についての先行エンジニアリング契約を受注したと発表。三菱重工 <7011> が欧州市場向けに開発した世界最大級である出力170万kWクラスの加圧水型(PWR)原子力発電設備「EU-APWR」の、EPC(設計・調達・建設)契約の締結を目指した、実現可能性の検証に取り組むものとなる。

 今回の契約は、EU-APWRがフィンランドの原子力発電設備に関する規制ならびに同国でEPCを手掛けるうえでの諸要件に適合していることを確認するのが狙いで、オルキルオト4号機のプラント契約に対応していくための前提となるもの。

 EU-APWRは、国内で開発済みの改良型PWR(APWR、153.8万kW)をベースに、欧州の規制や顧客ニーズを反映させた最新鋭の大型PWR。米国向けUS-APWRと同じく、世界最高レベルの熱効率を達成、高性能蓄圧タンクを含む4系統の安全系やフルデジタル計装・制御設備などによる高い安全性や信頼性を特長としている。三菱重工は、今後も欧州市場においてEU-APWRの受注獲得に向け、積極的な営業活動を展開していく方針であるという。

 東日本大震災の影響により、脱原発・反原発の機運が世界的に広まる一方で、昨年5月のロイターの記事によると、必ずしも世界の原発ビジネスには逆風は吹いていないという。というのも、中国やインド、中東・東欧などの新興国を中心とする需要が根強く、建設推進の方針に揺らぎが見られないためだという。今回の契約対象であるフィンランドの原子力発電所計画も、その一端であるといえるだろう。おりしも、原子力に対する世界的な注目が集まる「2012核安全保障サミット」の開催と時を同じくした今回の発表。福島での原発事故により混乱した原子力にまつわる世界的な認識・動向が、大きく方向づけられる岐路にあると言えるのかもしれない。

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