細野豪志環境大臣(原子力事故収束・再発防止担当大臣)は25日開かれた衆議院環境委員会で東京電力福島第一原発事故にともなう放射性物質の除染について「放射線量は人によってダメージが違う。5ミリシーベルト(年間被ばく量)で線を引いて、それ以下はやらないと言ったことはない。
自治体の要望に応える」と語り、1ミリシーベルトを目標に除染に取り組む姿勢を示した。吉野正芳議員(自民党、東北ブロック選出、福島県出身)の質問に答えた。

 細野環境大臣は「5ミリシーベルトは試算材料として出てきたもの(数値)で、わたしは線を引くべきでないと思っていた」とし、1ミリシーベルトを目標として除染に取り組む考えを改めて強調。

 吉野議員は「1ミリシーベルトを目指すためにかかった除染費用は全部、国でやって頂きたい」と全額国費でやってほしいと要望した。