昭和電工は3日、同社が開発した変換効率が高い熱電素子と熱電変換モジュールを使用し、廃棄物焼却炉の廃熱による熱電発電の実用化に向けた実証実験を、環境プラントエンジニアリングのプランテック(大阪市)と共同で着手したと発表した。すでに約4ヶ月の連続運転に成功しており、2月からは、耐久性を向上させた新型モジュールによる実証実験を行う。
熱電発電は、熱エネルギーを直接電気に変換する発電方法で、熱電素子の両端の温度差から生じた電位差により電気が流れる現象を利用する。
国内で供給されるエネルギーの大半は未利用のまま熱エネルギーとして大気中に放出されていると言われており、この未利用のエネルギーを有効活用する新技術として、熱電発電は早期の実用化が望まれている。