プレゼンの資料作りでヘトヘトに疲れているはずなのに、帰宅後にベッドで横になってもなぜか目が冴えてしまい、なかなか寝つけない。こんな経験があるならジムに行って体を動かすべきだ。なぜ疲れているのにワークアウトするのか。ビジネスマンの場合、疲れているのは「脳」であって、「体」ではないからだ。
■プロボディデザイナーの松尾伊津香さんが提唱する「超疲労回復」メソッド
多くの人は、睡眠によって体を休めれば疲れがとれると考えている。たしかに疲労回復には上質な睡眠が必要不可欠。しかし、睡眠の質が悪ければ疲労回復の効果も半減する。事実、「いくら寝ても疲れがとれない」と悩むビジネスマンをよく見かける。
ではどうすればいいのか。ロジック自体はシンプルだ。大人の男性はパソコンに向き合うデスクワークが仕事の中心となっているので、体ではなく脳が疲れている可能性が高い。だったら体を疲れさせればいい。日中にたくさん遊んだ子どもが夜ぐっすり眠るように、身体的な疲労は睡眠の質を上げるのに極めて効果的なのである。
このメソッドを提唱するのは、疲労回復に特化した「ZERO GYM」のプログラムディレクターをつとめ、『超疲労回復』の著書を持つプロボディデザイナーの松尾伊津香さん。以下、疲労回復プログラムの内容を紹介しよう。
■プログラムのキモはプッシュアップやスクワット後に行うマインドフルネス
まず入念なストレッチによって、首、肩、背中、腰など、日中のデスクワークで凝り固まった部分をほぐしていく。次に、体を疲れさせて全身の血流をよくするための自重