ITビジネスの隆盛によって若き成功者はめずらしくなくなった。しかし、特にスキルを持たない21歳の女の子が、短期間で1000億円以上の資産を築き上げたケースはかなりレアなのではないか。それを成し遂げたのがカイリー・ジェンナーである。
■「資産9億ドルを持つコスメの女王」として有名経済誌の表紙に登場したカイリー
弱冠21歳のカイリー・ジェンナーが経済誌『フォーブス』の表紙を飾った。これはセレブとしての知名度や話題性で起用されたのではない。「$900 MILLION COSMETIC QUEEN(資産9億ドルを持つコスメの女王)」、つまりコスメブランドの成功により莫大な資産を築き上げたビジネスパーソンとして、堂々の表紙登場をはたしたのである。
カイリーは『フォーブス』の「self-made billionaire」というランキングでも27位にランクインしている。この「self-made(セルフメイド)」とは、「親の財産を相続せずに、自分の力で億万長者になった人」といった意味。いわば「叩き上げの成功者」だ。
とはいえ、カイリーはカーダシアンファミリーというスーパーセレブな家系に育ち、幼少のからリアリティ番組に出演してきた。常に注目を集めてきた彼女の「財産」は、はたして「自力」で築いたものなのだろうか。そんな論争も巻き起こっているほどである。
彼女はカーダシアン一家の末っ子的存在で、異父姉弟にコートニー、キム、クロエ、ロバートがいる。父親は以前、性同一障害を告白して話題となったブルース(ケイトリン)・ジェンナー、2歳年上の姉はスーパーモデルとして活躍する