【描きたい!名画座】うっかり抱くと危ないよ!五社英雄監督版『肉体の門』

【イラストレーターQUESTION No.6が名画のお気に入りシーンを描きます】今回は過去5回映画化されている『肉体の門』のうち、かたせ梨乃主演、五社英雄監督版(1988年)をピックアップします。

【あらすじ】1947年夏、爆せる女の謝肉祭

昭和22年。焼け野原となった東京の路地裏には、「パンパン」と呼ばれる娼婦たちがあふれていました。
中でも浅田せんが率いる「関東一家」は、巨大な不発弾が刺さった廃墟を棲み家にし、いつかここにダンスホールを建てるという夢を抱いていました。
しかし同業の「らくちょう一家」との抗争や、土地の利権を狙う袴田組の恐喝、謎の男「コルトの新」の登場により、関東一家は次第に結束を失ってしまいます…。

戦後の混乱期に、激しくもたくましく生きた女性たちを描く人間ドラマです。
(ちなみにタイトルと見出しは、公開当時のコピーです)

粋な女の生き様に惚れる!

今回チョイスした「描きたい!」場面は、カリスマ的な2人のリーダー「関東小政(せん)」と「らくちょうのお澄」が出会うシーンです。

らくちょう一家のテリーを「かわいがった」ことで、お澄から呼び出された関東一家。
金か喧嘩かどちらでカタをつけるかを問われたせんが、長いスカートから太ももの刺青を見せつけてこう言い切ります。
「俺もこういうモンだ。どっちか決まってんだろ?」

【描きたい!名画座】うっかり抱くと危ないよ!五社英雄監督版『肉体の門』

このかっこよさですよ!
『肉体の門』では、男も女もギラギラとした生きるエネルギーに溢れているんですよね。
それは終戦直後という時代がそうさせたものとはいえ、薄味な現代に生きる私としては、憧れずにはいられないのです。

「こんな紙じゃシケモクも焼けやしねぇや」
「お澄姐さんが面を切りてぇって言ってんだよ」
「こういう時は、黙って草鞋銭出すもんだぜ」
一人称は「俺」や「あたい」、二人称は「お前さん」。べらんめぇな口調も粋で良いんですよ。

関東一家の廃ビルも、らくちょう一家のアジトも、元はおんぼろながら、花束や色とりどりのライトで華やかに彩られています。そして柄と色を駆使した彼女たちのファッションも美しい。
史実にそったリアリティというよりも、時代の貧しさでも奪えない女性の気高さが、随所の美術に表現されていているんですよね。

肉体の門(1988)

【描きたい!名画座】うっかり抱くと危ないよ!五社英雄監督版『肉体の門』

原題 :Carmen 1945

1988年4月9日より全国にて公開

1988年/日本/119分

more
【描きたい!名画座】うっかり抱くと危ないよ!五社英雄監督版『肉体の門』

QUESTION No.6 | 海外ドラマboard

「海外ドラマboard」でも作品のレビューをしていますので、よろしければ合わせてご覧ください。

あわせて読みたい

映画boardの記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

映画ニュースアクセスランキング

映画ランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る
2019年3月24日の映画記事

キーワード一覧

このカテゴリーについて

国内映画、海外映画、ハリウッド俳優や女優情報をお届け中。撮影秘話や裏話などのニュースも充実。

通知(Web Push)について

Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら。