モーニング娘。
’14の10期メンバー、飯窪春菜。現在9期メンバーの譜久村聖とともに、モーニング娘。’14のサブリーダーを務めている。来月7日に20歳になり、リーダーの道重さゆみ卒業後には唯一の20代、そしてグループ最年長となる。 彼女は、コミュニケーション能力がとにかく高い。話がとてもうまいので、バラエティに1人で出演することもあり、ラジオで共演する明石家さんまにはその気遣いを褒められたことがある。どうしたら相手が喜ぶか、場の空気を良くできるかを考え、周りに気を配ることができる。  そしてしっかり相手の情報を集め、そこから自分との共通点を探し、それを信頼に繋げる力がある。先日のスマイレージ和田彩花がブログで「ぶどうが好き」と書いた翌日に、舞台の差し入れにぶどうを持っていったというエピソードは、さすがだな、と思った。  しかも舞台には行けない、と言いながら、しっかり観に行くというサプライズ。気が利くというだけでなく、相手がほしい言葉や好きなものをプレゼントすることができる。ただ、何でも完璧にするのではなく、他人がつっこめる隙があるからこそ、彼女は多くの人に愛されるのだろう。
 こういった社交力は飯窪、そしてグループの強みだが、その根底にあるのは彼女の感情の豊かさと優しさだ。10期メンバーの今の仲の良さは、それぞれが成長したことはもちろんだが、最年長の飯窪の力は大きいと思う。  これまでは石田亜佑美工藤遥の気の強さ、佐藤優樹の自由奔放さなど、個性がぶつかることも多かった。それに対して強く言ったり、怒るのではなく、優しく諭すことができる。佐藤に「相手の目を見て謝り、相手がそれをいいよと言ってから、謝ることが成立する」と教えた話はとても印象的だ。  彼女はその場を気持ちよく進めるために、何が最善かを考えられる、心優しくかしこい人。そして、相手のことを想い、泣ける人だ。 次ページでは、生田衣梨奈との不思議な関係 生田衣梨奈との不思議な関係  飯窪は人を褒めるのが得意と話しているが、その得意の“褒め芸”が発動しない、9期メンバー生田衣梨奈との関係が面白い。ブログでよく2人きりで出かけたことを書いているのだが、仲は良くはないと言う。  お互いを理解できない、趣味が合わないとも話す。端から見てるとすごく不思議だが、この2人はお互いにあまり気を遣わず、自分らしくいられる関係に見える。  MCでも、飯窪は生田に対してうまいツッコミを入れる。
これは生田をしっかり生かすツッコミだ。最近のモーニング娘。はみんな仲が良いが、馴れ合いではなく、はっきりと言いたいことを言える関係が出来上がっていると思う。そこから今の飯窪と生田の関係も成立しているような気がする。  人を褒める飯窪も面白いけれど、生田に毒舌を吐いているのを見ると、“悪窪さん”な面をもっと見てみたくなる。グループの中でも、思ったことをストレートに言うメンバーはいても、気の利いた毒舌を吐ける人はあまりいないので、そこはぜひ彼女に頑張ってほしい。  飯窪は、ファッションや漫画、ゲームなど趣味も多い。しかも、それをブログなどで言葉にし、仕事に繋げることもできている。ニューヨークでも自分が“オタク”だと自己紹介したと言うが、彼女が好きなカルチャーの面でももっと活躍できたら、グループの幅ももっと広がるだろう。  彼女はどんな場所でもマイペースに自分を出せる人だから、きっと道重が卒業しても、自分らしさを忘れずに任せられた役割を全うするだろう。今後これまで以上に、グループの代表としてメディアに出る機会が増えるかもしれない。そのときは道重がこれまでやってきたように、持ち前の社交力を発揮して、新生モーニング娘。
をめいっぱいアピールしてきてほしい。東海林その子 メジャーどころを中心に、女子アイドルを追いかけています。女の子が変化する一瞬一瞬を見逃したくないです。
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