渋谷パルコB1FのGALLERY Xにて1月24日(金)~ 2月11日(火・祝)の期間に開催される「伊藤万理華EXHIBITION “HOMESICK”」。開催に先駆けて実施された23日の内覧会の様子をレポートする。

会見は「お足元の悪い中こんなにたくさんの方が来てくださるとは思ってなくて緊張しています」という伊藤の律儀なあいさつから始まった。「HOMESICK」というタイトルの由来については、「(乃木坂46の)卒業から2年が経ちひとりになった今、私が何を思い何を伝えたいかを考えたときに頭に浮かんできました」と明かす。

「家」や「家族」がテーマの軸となっている本展覧会。会場の入口に展示され、メインビジュアルで伊藤が身につけているドレスは母親と制作したものだという。「ドレスを制作する前はあまり母と対話ができていなくて、どうやったら親とコミュニケーションがとれるのかたくさん考えたときに、私はものを作ること、『ドレス作ろうよ』とかの一言なら会話が生まれるんだなと思って」とパーソナルな思いを吐露する一面も。「ドレスのデザインはすべて自分、生地も一緒に買いに行きました」。


今回は漫画家の椎名うみ、カメラマンの前康輔をはじめとする4人のクリエイター、3つのブランドとコラボレーションを展開。「企画の段階でどのクリエイターさんにお願いするのかも私が決めて、自分からメッセージを送ったり、雑誌の編集部に直接お邪魔したり、グッズのデザインもほぼ自分でやりました」と自信を見せる。

特にグッズに関しては「前回の個展(伊藤万理華の脳内博覧会)ではTシャツは2種類しか作らなかったけれど、今回はパーカやロンTなど衣類を充実させました」とアピール。「卒業して2年経っても元アイドルという印象は消えてなくて、私はそれをマイナスのイメージでは捉えていないけれど、できる限り自分が作るもの、着てほしいものは過去の部分ではないもっと素の状態で見てほしくて、男女問わず皆さんに着てほしいなという思いを込めて、私の印象を消すように作りました」と語った。

今後の展望については「次回はまだ考えていません。前回の個展も完全燃焼して、これ以上アートな活動に関わりたくないと思うくらいやりきったので。
今回もそれに近くて、『次はいつやるの?』と聞かれたら、やるかわからないし、やるとしてもすぐではないし、定期的でもないのかなと思います。今の自分を出し切った状態です」と達成感を得た現在の心境を素直に語った。

▽伊藤万理華EXHIBITION “HOMESICK”
会期:2020年1月24日(金)~2月11日(火・祝)
開場:GALLERY X(SHIBUYAパルコB1)
公式サイト:https://art.parco.jp/galleryx/detail/?id=342