AbemaTVのニュース番組『AbemaPrime』が、7月15日夜9時より生放送された。

この日の放送回では、アメリカの女性記者が州知事選に立候補している男性議員に「取材で選挙カーに15時間同乗したい」と申し出たのに対して、男性議員が「妻以外の女性と2人きりにならないと決めている」という理由からこれを拒否したことを受けて、女性記者が「性差別主義だ」と主張しているニュースを取り上げた。


#MeTooを始め激化する「パワハラ・セクハラ論争」に、本番組MCを務めるお笑い芸人のカンニング竹山は「僕はバリバリおじさんなんですけど、すげー個人的に考えるのは今僕の現場マネージャーが20代の女の子で」と前置きした上で、「全然そんな意識もないし、カミさんも含めてみんなでご飯行ったりする親しい間柄だが、たまに仕事終わりに(マネージャーと)2人で車に乗っている時に、僕もこんな感じだから運転しながら『あー風俗いきてぇ』とか言うこともあるわけですよ。マネージャーに『最低です』とか言われるんだけど。ともすればそれもセクハラになるし。仕事の話とかあると、ふたりで知り合いの大将もいる近所の飲み屋に行ったりするし。でもよく考えると、社員とタレントで僕の方がキャリアも上だから、もし彼女が嫌々来ていたとしたらそれはパワハラになるし。でもこれをもっとドライにドライにとやると、女性でもあり後輩でもあり毎日顔合わせている仲間なのに仕事もしにくいし、どうすればいいんだろう」と悩みを明かした。


 一方で、本番組レギュラーの幻冬舎の編集者・箕輪厚介は、「本当の被害者がいればそこは対処すべきだが、周りが叫びすぎ。セクハラやパワハラに関わらず、今のあらゆる問題って最初は問題提起として正しいのだけれど、あまりにもSNSって場所がピラニアみたいに今週誰を引きずり下ろすかとその生贄を待っている人が多すぎる。本質が見えなくなっているのが今のSNS×ワイドショーの状態。ただ光の舞台から降ろそうという“残酷ショー”に変わっているような気がしますね」と苦言を呈していた。

また番組では、7月21日(日)に投開票を迎える「第25回参議院議員通常選挙」を控え、「選挙に行くつもりはない」と言うキャバクラ嬢のHINA、元ヤンキーで建設業の天野和紀、現役東大生の内野澤安紀をスタジオに招き、若年層の
等身大の意見を交えながら「若者が投票に行かない理由」について激論を展開した。

「誰が選ばれようと別に興味ない」「自分がどうこうしたところで何も変わらない」など様々な“行かない理由”が挙げられるなか、国会傍聴が趣味で政治記事をスクラップするほど政治に関心があると言うタレントの井上咲楽は、「私は(政治が)わかりずらいって言うのはもう理由にならないと思うんですよ。
各政党、相当?み砕いていろいろSNSで発信しているところもあるし。じゃあ何でみんな興味を持てないかというと、平和だからだと思うんですよね。別に何も変わらなくても生活できてしまう」と指摘すると、スタジオの出演者の共感を集めた。

さらに投票所に出向くという行為自体の面倒くささに話題が及ぶと、本番組MCのカンニング竹山は「正直言うと、ネットの投票ってできると思う。オリンピックのチケット購入するのに、全部ネットでさ。あんな複雑なシステムできるくせにさ、投票はできないっておかしくないですか?」と訴えた。


竹山の意見には、放送中も視聴者から「早急にネット選挙できるようになってほしい」「ネット投票の方がコストもおさえられそう」「実現したら投票率も老若で入れ替わるかも」など多くの反響が寄せられ盛り上がりを見せた。

また、7月21日(日)の参院選投開票日の夜は、『AbemaTV×Twitter第2弾 アベマ選挙SP~民主主義オワコン危機(クライシス)~』を生放送。

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