
2015年9月7日(月)から東京・赤坂ACTシアターにて『赤坂大歌舞伎』が開幕した。『赤坂大歌舞伎』は、2008年9月に、故・十八代目中村勘三郎の「芸能の街・赤坂で歌舞伎を!」という一言から始まり、今回で4回目の上演となる。公演初日、開幕を目前に控え行われた囲み取材には、中村勘九郎、中村七之助、坂東彌十郎、片岡亀蔵、中村国生、坂東新悟、中村鶴松が登壇した。
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4回目の開催について、勘九郎は「やれることはすべてやってきたので、あとはお客様に観て頂くだけ。赤坂という土地柄もあり、初めて歌舞伎をご覧になるお客様も多うございますので、楽しんで頂ければ嬉しい」、七之助も「この赤坂大歌舞伎は父が残してくれた財産のひとつ。父の魂を受け継いで一生懸命やりたい」と意気込む。

故・十八代目勘三郎と親交が深く、2010年の『文七元結』以来の出演となる彌十郎は、中村屋兄弟との共演について「幼い頃からお二人を観てきましたが、僕はお二人のファン。勘三郎さんの意思を継いでとてもがんばっていらっしゃるので、年上の僕らが足をひっぱらないようにしないと(笑)」と目を細めていた。

赤坂初登場となる国生は「歌舞伎座とはまた違ったお客様も観にいらして頂けるということで、一ヶ月楽しく精進させて頂ければ」と期待を語り、同じく初顔の新悟は「僕は今回最初に舞台に出ていくので、責任感を持っていい空気を渡していきたい」と緊張の面持ち。また、鶴松は「5年ぶり2度目の赤坂で2役を頂いたので、必死に務めさせて頂きたい」と決意を語った。