読売演劇大賞、大賞受賞の堀尾幸男と最優秀女優賞に輝いた鈴木杏が、小川絵梨子と共に挑む『マリアの首』

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先日、結果が発表された第24回読売演劇大賞。スタッフとして初めて大賞を受賞(最優秀スタッフ賞もW受賞)した堀尾幸男と、最優秀女優賞に輝いた鈴木杏が参加する『マリアの首 ―幻に長崎を想う曲―』が、2017年5月に新国立劇場 小劇場にて上演される。


本作は、終戦後の長崎を舞台とし、3人の女性の生きざまを軸に、神との対話と平和への祈りを描いた劇作家・田中千禾夫の代表作。1959年には岸田演劇賞、芸術選奨文部大臣賞を受賞している。


出演は、主演の鈴木のほか、伊勢佳世、峯村リエ、山野史人、谷川昭一朗、斉藤直樹、亀田佳明、チョウ ヨンホ、西岡未央、岡崎さつきという実力派が揃った。


演出を手掛けるのは、新国立劇場の次期演劇芸術監督に就任する小川絵梨子。また、音楽は、これまで蜷川幸雄作品など数々の舞台に携わり、テレビ・映画など幅広いジャンルで作曲活動を行う阿部海太郎が担う。


各分野の最前線で活躍する面々が集結し、戦争や被爆の体験を忘れようとする人々、その爪痕を残し記憶を風化させまいとする人々の様々な思いを詩的に描き上げる。


上演に向け、演出の小川からメッセージが届いている。


◆小川絵梨子(演出)
『マリアの首 ―幻に長崎を想う曲―』は、私にとって大きな挑戦だと思っています。昭和34年に田中千禾夫によって書かれた本作は、原爆投下後の長崎を舞台に、傷だらけになりつつ生き続ける人々の姿を大きな視点から描いています。目を背けたくなるような生々しさと、深く静かな祈りのような幻想が同時に存在する、壮大な世界観を持った作品です。
私は現代英米作家の本を演出することが多く、作品も現代人の日々の葛藤を入り口としたものが多いので、この本は自分に身近で手触りの分かりやすいものでは決してありません。しかしこの本から感じられる、残酷さと深い愛情が混在する精神性にとても心を動かされています。
先に書いたように大きな挑戦になるとは思いますが覚悟を持って、この作品に飛び込みたいと考えています。


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