
2020年7月に東京・Bunkamura シアターコクーンで、今年のトニー賞で演劇リバイバル作品賞を受賞した『ボーイズ・イン・ザ・バンド~真夜中のパーティー~』を日本人キャスト版として上演することが発表された。本作では、LGBTを正面から扱っており、今回は新訳と新演出での上演となる。新演出を手掛けるのは白井晃、主演は安田顕に決定した。
日本国内では『真夜中のパーティー』の名で知られる本作で描かれているのは、ゲイであることを自覚する男たちによる誕生日パーティーでの一夜。1968年にオフ・ブロードウェイで初演され、これまでに1,000回以上も上演されてきた。
初演から50周年を迎えて行われた2018年のアメリカ・ブロードウェイでのリバイバル上演では、LGBTであることを公言しているキャストたちが集結。ドラマ『ビッグ・バン・セオリー』のム・パーソンズや映画『スター・トレック』シリーズのザッカリー・クイント、ドラマ『ホワイトカラー』のマット・ボマーなど人気ハリウッドスターなどが出演し注目を集めた。
そして、2019年の第73回トニー賞では演劇リバイバル作品賞を受賞。原作のマート・クローリーがトロフィーを手に、この50余年のLGBTを取り巻く環境の変化に涙しながらスピーチを行って話題になった。
日本でも故・青井陽治氏の翻訳・演出で1983年に初演されさまざまな俳優陣によって上演されている。今回は新たな訳と、白井による新演出で、“まったく新しい作品”として上演される。