中国、拘束中のカナダ人の逮捕発表 専門家「ファーウェイとの関係を裏付けた」

中国、拘束中のカナダ人の逮捕発表 専門家「ファーウェイとの関係を裏付けた」
2019年2月5日、中国通信大手ファーウェイ(華為科技、HUAWEI)がディスプレイに表示されたスマートフォン(LIONEL BONAVENTURE/AFP/Getty Images)

カナダの司法省が、中国の通信大手ファーウェイ(華為、HUAWEI)の孟晩舟・財務最高責任者(CFO)を米国に引き渡す司法手続きを始めるのを目前にして、中国当局は、元カナダ外交官とジャーナリストの2人をスパイ容疑で逮捕したと発表した。さらに孟氏は、自らの逮捕は不当だとしてカナダ政府などを訴えた。中国当局の明らかな報復行為とみられ、両国間関係は悪化の一途をたどっている。



2018年12月、カナダ当局が孟晩舟氏を逮捕して以降、中国に滞在していた元カナダ外交官で国際危機グループ顧問のマイケル・コブリグ(Michael Kovrig)氏と、ビジネスマンでカナダ籍のマイケル・スパバ(Michael Spavor)氏が身柄を拘束された。



中国共産党中央政治法務委員会の公式メディア・長安ネットは3月4日、コブリグ氏は国家機密を盗んだスパイ容疑で調査していると発表した。



同ネットによれば、2017年からコブリグ氏は商務ビザで頻繁に中国に入国し、内通者を通じて中国の機密情報を収集するスパイ行為を働いたという。加えて、スパバ氏はコブリグ氏の重要な情報担当者であり、同時に逮捕したという。



米政府系ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は、カナダ籍の2人の逮捕は「人質外交」であり、明らかな報復行為だと報じている。ほかにも、2018年に逮捕されたカナダ籍のロバート・シェレンバーグ(Robert Schellenberg)氏には1月、薬物運搬で死刑判決が下った。



さらに3月4日までに、孟氏は、カナダ当局がアメリカの要請で自らを逮捕したことは不当逮捕だとして、カナダ政府などを相手取り行政訴訟を起こした。孟氏は、カナダ政府と入国管理局、警察が自分の市民権を「著しく侵害」したと主張している。



米司法省は1月、孟晩舟氏とファーウェイに対して刑事起訴した。起訴状は、ファーウェイが長年に渡り米企業の商務機密を窃盗し、刑事捜査を妨害し、米国の対イラン経済制裁を回避して取引していたことなどを挙げた。



3月1日、カナダ司法省は、バンクーバーで自宅監視措置の孟晩舟氏の米国への引き渡し手続きを継続することを発表した。同省は声明で、継続的な捜査をするに十分な証拠があるとしている。



同省はまた、3月6日にブリティッシュ・コロンビア州最高裁判所で引き渡しについて聴聞会が開かれるが「これは裁判でもなければ、無罪や有罪の裁決を下すのでもない」と強調した。



しかし、これに対して中国外務省は強烈な憤怒を示した。カナダ司法省が米国への引き渡し手続きを進めるとの判断に、「反対」を表明し、引き続き逮捕状からの撤回と孟氏の釈放を要求している。



ファーウェイはこれまで中国当局から独立した企業運営を強調してきた。大紀元のコラムニスト唐浩氏は、孟晩舟氏の逮捕後、中国当局がカナダに圧力をかけてきたことについて、「ファーウェイと中国当局のつながりを裏付けた」と指摘した。



ブルームバーグのアジア担当責任者マシュー・ブルッカー氏も2日、ツイッターで「中国当局と無関係なら、なぜ中国の国家機器を利用するのか」と投稿した。



 





(翻訳編集・佐渡道世) 

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