両親がどれだけ不審者の危険性を子どもたちに伝えても、彼らは思わぬ行動を取ることがある。いかに簡単に子どもたちが不審者の罠に陥るかを示すために、ユーチューバーのコビー・パーシン氏はある実験を行った。
1人目のターゲットは12歳のサラさん。ポケモンGOに夢中な彼女は、ほとんどの時間、ゲームをプレイしながら近所を歩き回っている。サラさんの父親は「サラにはこの近所より遠くには行かないように伝えている。」と語った。
父親はサラさんに電話をかけて暗くなってきたから帰ってくるように伝えた。彼女は15~20分程で帰ると約束したが、不審者役のドライバーが「少し先でレアポケモンが出たから連れて行ってあげる。」と声を掛けるとすぐに罠に掛かってしまう。何のポケモンかを尋ねることもなく、彼女はあっさりと知らない人の車に乗り込んでしまったのだ。
ドライバーが彼女を家まで連れて行くと、父親は「どうして知らない男の車に乗っているんだ。」と娘の行動を信じられずにいる。「テストだったからよかったものの、もし本物の不審者だったら今頃どうなっているかわからないんだぞ。」と娘を諭した。

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2人目のターゲットは11歳のエレナさん。彼女は母親との約束で数ブロック先の友達の家までは歩いて行って良いことになっている。ただし何があっても遅くとも16時までには家に帰らなければならない。
エレナさんがいつも通り友達の家から歩いて帰宅していると、不審者役のドライバーが声をかける。ドライバーは「何してるの?送って行ってあげるよ。」と近づくが、何かおかしいと気づいた彼女は「家に帰ります。」とはっきりと断った。