観光客の携帯品をひったくって食べ物要求 知能犯なサル=バリ島

観光客の携帯品をひったくって食べ物要求 知能犯なサル=バリ島
食べ物ではなく携帯品を狙うサルは知能犯。バリ島ルワツ寺院のサル(UWE ARANAS ON WIKIPEDIA)

インドネシア・バリ島ウルワツ寺院周辺にいるサルたちは観光客からものを奪い、それと引き換えに食べ物を求めるー。噂を聞いたイギリス放送局(BBC)撮影クルーは、身を挺して「知能犯」の妙技を撮影することに成功した。



身代金要求ならず食べ物要求。人間をよく観察し、隙を見てサングラスやサンダル、帽子、携帯電話などを素早く奪い取っていく。代わりに食べ物を差し出すと、引ったくったものを持ち主へ投げ返すか、その場に残して去って行く。



「どうしてサルたちは食べ物を奪わず、人間にとって重要なものを奪うのか」。BBCのパックハム記者は、サルたちの目的を探るために実験を行った。



記者は、携帯電話をサルに持ち去られやすい状況を作り、わざと奪わせた。それから携帯電話を抱えたサルに近づき、最初は木の実を差し出したが、サルは反応しなかった。次に、バナナを差し出したら、サルはちょっと興味を示したが、手を出さなかった。最後はタマゴ2個と引き換えにようやく携帯電話を取り戻した。サルはバナナを選ぶと考えられていたが、このサルはより高たんぱく質な食べ物を好んだ。



現地で4ヶ月間観察調査を行ったベルギーのリエージュ大学(University of Liège)霊長類動物学者ファニー・ブロトコーン(Fany Brotcorne)さんも、引ったくりの後で食べ物を求めるという「知能犯」振りは、バリ島のウルワツ寺院周辺のサルだけに見られる独特な行動だという。



また、これは環境の変化でサルたちが習得したものであり、先天的な本能ではないと指摘した。ブロトコーンさんはこのような行動は次の代に伝えることが可能だと分析した。 



(翻訳編集・豊山)

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