「宿便を出すと体がすっきりする」「腸をデトックスすると健康にいい」――こうした話を見聞きしたことがある方もいるのではないでしょうか。本当に、腸のデトックスは健康に良いのでしょうか。


今回は「宿便デトックスは健康に良い」という噂について、22歳から49歳までのマイナビニュース会員402名にアンケートを実施しました。その結果、本当だと思う方が74%、嘘だと思う方が26%となりました。

回答者からは、「便や老廃物は出したほうが健康によさそう」「デトックスするとスッキリしそう」といった声がある一方、「デトックスの根拠が分からない」と懐疑的な意見も見られました。

では実際のところ、どうなのでしょうか。消化器内科医の中路幸之助先生にお話を伺ったところ、「医学的な根拠は乏しく、通常は必要ない」との明確な答えが返ってきました。
「宿便デトックス」に医学的な裏付けはない

中路先生によると、「宿便を洗い流すと健康になる」という考えには、実は医学的な裏付けがないそうです。市販の腸洗浄や自己流の浣腸を頻繁に行うことは、腸内環境の維持に役立たないばかりか、腸管そのものへの負担や電解質バランスへの影響といった点から、医療機関では推奨されていないといいます。
腸を整える一番の近道は食生活と生活習慣

本当に腸を健康に保ちたいなら、答えはシンプルです。食物繊維と水分をしっかり摂り、適度な運動を続け、必要に応じて医師に相談することが、腸の健康への確かな近道だといいます。

「特別なデトックス」よりも、毎日の食生活や生活習慣を少しずつ整えることのほうが、腸の健康を守るうえで大切です。

○中路 幸之助(なかじ こうのすけ)

1991年、兵庫医科大学卒業。兵庫医科大学、獨協医科大学での勤務を経て、1998年に医療法人協和会に入職。
2003年より現在まで、医療法人愛晋会 中江病院 内視鏡治療センターにて臨床に従事。専門はカプセル内視鏡・消化器内視鏡・消化器病。学会活動および論文執筆にも積極的に取り組んでいる。【資格・役職】日本内科学会 総合内科専門医・指導医/日本消化器病学会 専門医・指導医・学会評議員/日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医・学術評議員/日本消化管学会 代議員・近畿支部幹事/日本カプセル内視鏡学会 認定医・指導医・代議員/米国内科学会(ACP)上席会員(Fellow)

この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを公開前の段階で専門医がオンライン上で確認する「メディコレWEB」の認証を受けています。
編集部おすすめ